次のような課題をお持ちの声楽家の方とアレクサンダーテクニークのレッスンをしました。
- 本番になると緊張で呼吸が浅くなり息が持たない
- 声が震えて安定させられなくなりさらに焦ってしまう
- 緊張で全身が固まって、伸びのない声になる
- 「聴いてもらっている」という意識より「聴かれている」と考えてしまう
- 立っていられなくなりそうになる
歌う方は、「よかれ」と思って
- 重心を下に降ろそうとする
- 呼吸をお腹に入れようとする
方が多いです。その方法でうまく行っている場合はそれでよろしいのですが、「うまくいかない」というお悩みがある場合には、別の方法を行ったほうがよろしいかもしれません。
と申しますのも、アレクサンダーテクニーク教師として、その方法で課題がある多くの方たちとレッスンしてまいり巻りましたが、たいていの方たちが「からだ」を下に押し下げたり、押しつぶしたりして、息が入ってくることを難しくしたり、腕の動きを制限したり、声帯を圧迫しがちなのです。
アレクサンダーテクニークかわかみひろひことのレッスンで適度な視界の広さを見つけると、重心が自然に下りる
たいていの方たちが、重心を下ろそうとして、身体全体を押し下げますが、どのようにすると、かえって重心は上がり、バランスが取りにくくなります。
しかし適度な広さの視界にすると、小脳が身体全体のバランスを動的に調整し始め、結果的に重心が下りた状態になります。
詳細はアレクサンダーテクニークの原理に基づいて書いた、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』2022年3月ヤマハミュージックエンタテインメントホールデシングスを参照してください。
アレクサンダーテクニークの原理を使った、呼吸に伴う胴体の背中側や側面の動きを思い出すと、身体全体が伸びやかになりやすい
お友だちに後ろから捕まえてもらって、歩くのをじゃましてもらいます。普通は歩くことができません。
笑いながら「むり~」っていうお顔をされていました。
ところが呼吸に伴う全身の協調した動きを取り戻すと、動くことができます。私たちは正面にばかり注意が向いて、後ろ側を忘れがちです。聴衆も前にいますから、そうなりがちなのは分かります。
しかし、誰かに捕まえられていない場合にも、全身の呼吸に伴う動き、特に背中側や胴体の側面の呼吸に伴う動き思い出すと、私たちの自由度は大きくなり、息が入りやすくなり、声も出しやすくなります。
2016年4月27日(水)に東京学芸大学の音楽専修入門セミナーでアレクサンダーテクニークを教えました。その講座のレポートです。
総論として、冒頭で行ったことについては、『2016年4月27日(水)に東京学芸大学の音楽専修入門セミナーはあがり症にも焦点を当てる』をご参照ください。
アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのレッスンの勧め
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それ以外の方たちにも、アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひことのレッスンをお勧めします。
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