この話は、以前にあった出来事を1つの話にまとめています。
アレサンダーテクニークのレッスンをご受講されているピアニストの方でピアノ教師の方が、おっしゃったこと、
「私の先生のスタジオにはピアノが2台あって、”こう弾くのよ”とおっしゃって、スタインウェイのピアノを弾きます。
そして”あなたも弾いてみなさい”とヤマハのピアノでさせる。
ああ、スタインウェイ弾きたい!」
そういうお話をいろいろな方からお聞きする機会がありまして、だんだん分かってきたのは、先生がスタインウェイのピアノを生徒さんに弾かせないのは、生徒さんが弾けないのが分っているからだと。
状態のよいスタインウェイのピアノは 通常のピアノよりもかなり敏感で、「からだ」に必要ない”押し下げ”があると、すぐに雑音が混じります。
きちんとハンマーにまで脳の中の身体地図が拡張していないと、まったくコントロールできません(拙著『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスから2019年刊行を参照ください)。
もちろんスタインウェイもピンキリです。
まずニューヨーク・スタンウェイの方がハンブルク・スタインウェイより質がよいと言われています(『今のピアノでショパンは弾けない』髙木 裕 (著)日本経済新聞出版社 2013/6/18を参照した)。
スタインウェイがピンキリである理由
理由はおもに3つ。
1.経営困難に伴う部品の供給先の変更に伴う混乱のため
ニューヨーク・スタインウェイがハンブルクとの部品共有化をした後に、再び部品共有化をやめたときに、元の部品の下請け工場が倒産していたので、もう元のような高品質の部品を得ることができなったため(『今のピアノでショパンは弾けない』髙木 裕 (著)日本経済新聞出版社 2013/6/18を参照した)。
2.材料となる良質の木材が減っているため
またピアノにの側板、棚板、屋根にはよく響く木材が使われていますが、最近はよい木が不足しており、以前のような響きのよい木材が手に入りにくくなりました。
3.調律師の腕
また、元日本のスタインウェイ総代理店の楽器店さんの調律師さんの腕がたいへん悪く、そこの楽器店にあるスタインウェウイも、そこの流れをくむ調律師さんの調律したスタインウェイも最悪です。以前その楽器店さんのホールで、生徒さんのひとりが演奏会をされまして、ピアニストの腕がよかっただけに、とても残念なピアノでした。
状態のよいスタインウェイの3つの条件
次の3つが重要です。
- その楽器の出来
- 製造された時期
- だれが調律したのか
週末のピアノ奏者向けの講座は、この理想が少なくとも後者2つがそろったピアノを使います。
いつも使っているところよりも、会場費とピアノレンタル料が高いので、受講料も高めに設定したのですが。。。
あまり生徒さんが集まっていません。
もしかしたら、こちらで行うのは最後かもしれません。
迷っていらっしゃる方は、ぜひご受講くださいませ。
2019年9月21日(土)と22日(日)のピアノを演奏する方と、教える方向けの講座のご案内はこちらです。
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