
オックスフォード・コングレス開会式-2004年
2004年にオックスフォードで開催された、アレクサンダーテクニークのインターナショナル・コングレスに参加し、インターナショナル・コングレスの創始者マイケル・フレデリックさんからお話を伺う機会がありました。
インターナショナル・コングレスは直訳すれば国際会議ですが、会議を行うのはコングレス・コミッティー(実行委員会)のメンバーだけで、それ以外の参加者にとっては、ワークショップ&エクスチェンジ(交換)レッスン大会&パフォーマンス大発表会です。
ひとりの参加者は、午前中に90分のクラスを1つとることができ、あとの90分はエクスチェンジ・ルームでエクスチェンジレッスンをします。
午後も90分のクラスを1つとることができ、あとの90分はエクスチェンジ・ルームでエクスチェンジ・レッスンをします。
教師以外の人、つなり訓練中の人や他の参加者の方は、エクスチェンジルームで、教師たちから個人レッスンを受けることができます。

エクスチェンジ・ルームで、ガマリーさん(バズ・ガマリーさんの息子さん)とエクスチェンジ・レッスン中のかわかみひろひこ
夜には、さまざまなアレクサンダーテクニーク教師が演奏や踊りなどのパフォーマンスをして、それを見ることができます。
主催者は、STATやその提携団体やATIやATNなどの国際的な教師の認定団体から完全に独立したコングレス・コミッティーにより運営されています。
私はマイケル・フレデリックさんに、どうしてインターナショナル・コングレスを始めたのか質問しました。
♩ ♫ ♪
ぼくがロンドンでウォルター・カリントンさんからトレーニングを受けていた頃、異なる教師養成コースの人たちとはほとんど交流がなかった。
特に先生同士の仲が悪いと、それぞれのトレーニーたちは道で会っても、挨拶しないほどだった。
そういうことがほんとうに厭だった。

エクスチェンジ・レッスンで仲よくなった人たち 向かって左3人はドン・ウィードさんのお弟子さんたち
あるとき、スコットさんが様々な教師養成コースのトレーニーたちを一同に集めて、パーティーをやってくれたんだ。
ところが、トレーニーたちは、壁の方にそれぞれの教師養成コースごとに集まって、他の教師養成コースの人たちと交流しようとしない。
見かねたスコットさんのトレーニーたちが、
「こちらにいらっしゃいませんか?」
とお誘いするのだけれど、いっこうに事態が変わらないんだ。
そういう残念なことがあった。
トレーニングを終えてしばらくしてから、私はマージ(マージョリー・バーストウ)に出会った。僕は彼女のやり方が気に入って、彼女のレッスンを受け続けた。
そして10年が経ったある日、急に1つのアイディアが閃いた。すぐにマージに聞いた。

オックスフォード・コングレス最後の晩のダンス・パーティーにて。別にモテているわけではありません(単なる記念写真モードです)
「マージ、ぼくはすべてのマスター・ティーチャーをご招待して、アレクサンダーテクニークの世界大会をやろうと思う。彼らが一同に会したら、多くの教師たちやトレーニングを受けているトレニーたちが集まって、新しい交流が生まれる。
ぼくがもしその企画を実現したら、マージ、いらしていただけませんか?」
マージは反射的になにかを言いかけて、やめた。そして、大きなはっきりとした声で答えたんだ
「イエス」
と。
10年教えを受けていて、マージはぼくを信用していたのだと思う。
ぼくはイギリスで、ウォルター・カリントンさん、パトリック・マクドナルドさん、バーロウ夫妻、さまざまなマスター・ティーチャーのところを訪問して、そして了承を取り付けた。様々な人たちが僕の考えに賛成してくれて、手伝ってくれた。そして、インターナショナル・コングレスを実現できたんだ。
♩ ♫ ♪

エリザベス&ルシア・ウォーカーさんと(撮影者はアン・ジョンソンさん)
かっこうよいマイケル・フレデリックさんの写真を探したのですが、撮影しなかったようです。ごめんなさい。
その代わり、マスターティーチャーの今は亡きエリザベス・ウォーカーさんと、お嬢さんで著名なアレクサンダーテクニーク教師のルシア・ウォーカーさんと3人で撮影した写真を掲載します。
エリザベスさんの手は私の首の辺りにあって、実はワークしていただいています。
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