ベテランのアレクサンダーテクニーク教師で、ボディマッピングの発見者ウィリアム・コナブル博士(ビル・コナブルさん)の略歴

アレクサンダーテクニーク教師ウィリアム・コナブル博士と私かわかみひろひことの出会い

ベテランのアレクサンダーテクニーク教師ビルさんのWS京都2016年10月
ビルさんWS京都2016年10月

ビル・コナブルさんと最初にお会いしたのは、1998年9月。当時京都にあったKAPPAという教師養成コースにゲスト講師としていらしたコナブル先生の個人レッスンを受講するためでした(当時KAPPAでトレーニングを受けていらした石井ゆりこさんにお誘いいただきました)。

 

その後ビルさんが日本にいらしたときは、すべて受講しています(その結果ここ10年以上は毎年秋に京都に行きました)。もしかしたら、(ユズルさん以外では)私しか聞いていないお話もあるかもしれませんので、ここに書いておきます、もちろん、私の記憶違いもあるでしょう。

 

1.アレクサンダーテクニークとの出会い

 ある朝、ご飯を食べていたら、お父様が、

「F.M.アレクサンダーという人の本を読んだよ。とても面白くて、書いてあったことに注意を向けたら、今朝はとても”からだ”全体が楽だ」

とおっしゃったのだそうです。それが最初の出会い。

 

ちなみにお父様は、なにかビジネスをされている方だったそうです。

お祖父様の遺産で、ビルさんが古いチェロを買ったときに、お父様は「そんなものを買うのは、馬鹿者だ」とおっしゃったそうですが、その後その楽器の価値が上がり、投資的にみても、ものすごく成功したと言ってはりました。

F.M.アレクサンダーさんについては、F.M.アレクサンダー(アレクサンダーテクニーク用語集)をご参照ください。

 

2.フランク・ピアース・ジョーンズさんのアレクサンダーテクニークのレッスン

チェロ奏者になったビル・コナブルさんは、”Freedom to change”の著者として著名な第1世代のアレクサンダーテクニーク教師で、タフツ大学心理学教授フランク・ピアース・ジョーンズさんのレッスンを受けます。

 

そして、イギリスに旅立って、マスター・ティーチャーと呼ばれた第1世代のアレクサンダーテクニークの教師のウォルター・カリントンさんの教師養成コースに入ります。でも、合わなかったようで、1年で帰国されます。

 

ただし、数年前まで京都のワークショップで数年間、

「ウォルター・カリントンは、アレクサンダー教師が生徒と”このように”つながることを”linking up”と呼んでいた」

とおっしゃていたので、時間をかけてカリントンさんの教えを消化してきた部分があるのだと思います。

 

ウォルター・カリントンさんについては、ウォルター・カリントン(アレクサンダーテクニーク用語集))をご参照ください。

 

3.アレクサンダーテクニーク教師マージョリー・バーストウさんとの出会い

イギリスから戻った、ビルさんは再びフランク・ピアースさんからレッスンを受け始めます。

あるとき、

「そう言えば、ネブラスカ州リンカーンに、マージョリ・バーストウさんという人がいてね、大農場主の娘なんだけれど、F.M.アレクサンダーからトレーニングを受けて、しばらくボストンでA.R.アレクサンダーのアシスタントをしていた。その後あちこちの大学で教えていたんだけれど、お父様の体調が悪くなって、農場を継ぐために故郷に戻った」
という話をフランク・ピアースさんから聞きます。

当時のマージョリー・バーストウさんは、田舎暮らしで、周囲のごく少数の方たちにだけアレクサンダーテクニークのレッスンをしていたそうです。

そこにビルさんが現れて、レッスンを受けて、彼はそのレッスンを実践的praciticalだと思い、お友だちにたくさんお声がけします(どうやらそのときには、アレクサンダーテクニークを学ぶ人たちのコミュニティがすでにできていたらしいです)。そして多くの方たちのリンカーン詣でが始まります。

結果的にビル・コナブルさんの訪問が、マージョリー・バーストウさんを全米中に行脚させる原因になりました。

キャサリン・ケトリックさんやキャシー・マデンさんたち、のちにシアトルに移住する7人組はリンカーンに引っ越しますが、そういうことが起こったのも、ビルさんが広くマージョリーさんを紹介したからです。

 

マージョリー・バーストウさんについては、マージョリー・バーストウ(アレクサンダーテクニーク用語集)をご参照ください。

 

4.ボディマッピングに関するアレクサンダーテクニークの重鎮マージョリー・バーストウさんの評価

「ビル。最近あなたは変なことやっているらしいじゃない?」というのが、アレクサンダーテクニークの重鎮であるマージョリー・バーストウさんの評価だったそうです。

 

先生にそのように言われると、たとえアレクサンダーテクニーク教師であっても、新しい探求を完全に放棄して”いい子ちゃん”になってしまう人が多いですが、ビルさんはマージョリー・バーストウさんに敬意を払いつつ、ご自分の探求を続けられました。

 

本に紹介されているボディマッピングが無味乾燥で陳腐なものが多いですが、ビルさんのボディマッピングは、アレクサンダーテクニークの全身のコーディネーション(あるいは首と頭と背中のコーディネーション)との関わりの中で、あるいはアレクサンダーテクニークのプライマリー・コントロールとの関わりの中のボディマッピングで、非常にダイナミックなものだということに、私は最近ようやく気づいて参りました。

プライマリー・コントロールについては、プライマリーコントロールとはをご参照ください。

アレクサンダーテクニーク教師のかわかみひろひこのレッスンの勧め

ウィリアム・コナブル博士から継続的にアレクサンダーテクニークとボディマッピングを学んだアレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのレッスンをご受講されることをお勧めします。

レッスンコース

 

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ABOUT US
かわかみ ひろひこアレクサンダーテクニークの学校 代表
第3世代のアレクサンダーテクニーク教師。2003年より教えている。 依頼人である生徒さんへの共感力、課題改善のための活動の動きや言葉に対する観察力と分析力、適確な指示、丁寧なレッスンで定評がある。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』(ともにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)の著者。
アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのプロフィールの詳細