2019年5月8日(水)は、東京学芸大学の音楽専修入門セミナーで、30名ほどの1年生の学生さんたち教えました。
「全体的にしっかりした方が多いなあ」、「男性も女性も、私より背が高い人が多いなあ」というのが第一印象。
視界を適度な広さにすること=重心を下ろすこと
最初に視界の適度な広さが、地面にしっかり立っていること、重心を下ろすこととどれだけ関係が深いのかということをしました。
視界が適度な広さになると、横から押されても、さほど努力しなくても、存外しっかり立っていることができます。反対に重心を下ろそうとすると、かえって簡単に押されます。
1点集中して見ても、横から押されると、力まないと立っていられなくなります。このことから楽譜を見るとき、指揮者を見るときには注意しなければならないことが分かります。
また伏し目がちになり、あたまも「からだ」の内側を見るようにしたら、横から押されたら、頑張っても立っていることができなくなります。
呼吸の際に背中側や胴体側面の動きを取り戻すと、力強くなる
次に息を吸ったり吐いたりするときの背中側や胴体側面の動きが正常に行なわれると、私たち自身の力強さとつながることができるということをみなさんに体験いただきました。
後ろから捕まえられて歩くワークです。
ふつうにしていたら、捕まえられると前に歩けなくなる人が多いのですが、呼吸に伴う自然な動きを取り戻すと容易に歩いてゆけるようになります。
“正しい”姿勢とは、”演奏できる”姿勢
よく雑誌に掲載される正しい姿勢とは、壁に、踵とお尻を含めた背中の大部分と頭の後ろをつける姿勢です。
ところがこういう姿勢をすると、首回りや肩周りが瞬時に固くなります。
背中の大部分を覆っている、二の腕を下に下ろす広背筋が緊張して、腕を動かしにくくなります。
そして呼吸も制限されます。
そのような演奏できない姿勢が、”正しい”姿勢と言えるでしょうか?
もちろん、答えはノーです。それは演奏のできる姿勢ではありません。
演奏できる姿勢は、ちょっとぐしゃってとなって、頭蓋骨と背骨とのあいだの関節、環椎後頭関節のとことで、見えないくらい大きなで傾けたり戻したり。。。を繰り返しながら、胴体の奥行きを肋骨方向に思い出しながら、息を吸ったり吐いたりするときの背中側や胴体側面の動きに気づくようにすると、からだは自然に起き上がってきます。
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演奏のアクティビティ
そのまま3プラス1名の方に演奏のアクティビティのレッスンをしました。
フルート奏者おふたりへのレッスンについては、フルート奏者へのレッスン-東京学芸大学音楽専修入門セミナー-2019年5月8日(水)へ。
ピアノ奏者へのレッスンについては、ピアノ奏者へのレッスン-東京学芸大学音楽専修入門セミナー-2019年5月8日(水)へ。
声楽家へのレッスンについては、声楽家へのレッスン-東京学芸大学音楽専修入門セミナー-2019年5月8日(水)へ。
クラスの後にあがり症(緊張)に関して質問
終わった後で、「アレクサンダーテクニークは精神的なことに役立ちますか?」という質問をいただきました。
もう少し詳しく聞いてみたら、あがり症のお悩みがあるとのことでした。
あがり症は、生理的な現象なので、心の操作でなんとかならない、
その解決のためのワークについて、手短に説明しました。
午後は横浜(大倉山)で、フラメンコダンサーの方とボールルームダンスの方レッスンしました。
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