ピアノでトレモロをうまく弾けるようになるためのコツ

ピアノを演奏される方で、トレモロを弾くと、

  • 速く弾けない
  • 腕に負担がかかる

という方がいらっしゃいます。

 

解決のためには、まず第1に全身を伸びやかにする必要があります。

と申しますのも、苦手なところに来ると、私たちは知らないうちに、「からだ」全体(特に頭や脇の下周辺)を押し下げて、ますます演奏することを難しくする傾向があるからです。

 

では、どのようにして全身を伸びやかにするかについては知るには、次の3つ選択肢があります。

  1. このWEBの他のページを注意深くご覧になる。例えばこちらのページ
  2. 拙著『実力が120%発揮できる! ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』(ヤマハミュージックメディア)を序章と第1章と第2章のワークを本のやり方に従って実習する。
  3. アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのレッスンをご受講される

 

もっとも確実な方法は3番目です。

 

手首と肘のあいだの前腕の骨のボディマッピング

さて、みなさんは、肘と手首のあいだの骨が何本なるのかについて、ご存知でしょうか? 

 

1本でしょうか? それとも2本? 

 

正解は2本です。

小指側の尺骨と親指側の橈骨の2本です。

 

次の問題です。尺骨と橈骨、どちらが太いですか?(いじわる問題です)

正解は次のGIF動画の通り。

尺骨と橈骨のボディマッピング

右腕の手首から肘のあいだの前腕の2つの骨-尺骨橈骨(GIF動画)

 

それぞれの骨を数回繰り返し、軽くたたくと、脳の中の尺骨・橈骨のマップがはっきりします。

 

尺骨・橈骨のボディマッピング

尺骨・橈骨のボディマッピングの実習(2018年3月札幌でのレッスン風景)

尺骨・橈骨のボディマッピングは、様々なことに役立ちますが、ピアノの演奏に関しては、特にトレモロが苦手な方や、トレモロを弾くときに違和感のある方には、即効性のある効果を発揮します。

 

 

なお、叩き方のコツを得るには3つの方法があります。

  • ご自分で工夫される
  • 拙著『実力が120%発揮できる! ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』(ヤマハミュージックメディア)をご参照される
  • アレクサンダ-テクニーク教師かわかみひろひこのレッスンを受講される

 

なお、レッスンでは、本には未掲載のより発展的なやり方もお教えします。

 

トレモロの動きの回転軸はどこか

なお、当たり前のことですが、ピアノでトレモロを弾くときには、手首から肘までの前腕は、回内・回外の動きを繰り返しますが、回内・回外の軸は、尺骨ではありません。

ピアノでトレモロを弾くときの前腕の回内・回外運動の軸

ピアノでトレモロを弾くときの前腕の回内・回外運動の軸
『新・動きの解剖学』などをもとに作成

 

尺骨の一部と、尺骨と橈骨のあいだと、橈骨の一美を通ります(『新・動きの解剖学』同旨)。

 

なお、図では軸は中指を通っていますが、引く鍵盤の位置によって、手首の関節が尺屈したり、橈屈したりするので、回内・回外の軸は、必ずしも、中指を通るとは限りません。

 

 

したがって、次のいずれの書籍の引用箇所は誤っています。

  • 「前腕は尺骨が軸となって回転します」『音楽家ならだれでも知っておきたいからだのこと』誠信書房 59ページ
  • 「前腕が回転するときに尺骨は動かない」「腕の小指側が回転の軸だということをイメージしながら(中略)動かせば、前腕の動きは楽で自由なものになります」『音楽家ならだれでも知っておきたい「からだのこと」』春秋社 94ページ

 

親指側の橈骨の意識が強すぎて、小指側の尺骨への気づきが薄いかほとんどなかった方が、尺骨を強く意識することによって、トレモロに伴う前腕の回内・回外の動きが改善する可能性はありえます。

しかし、それは文字通り尺骨を軸にしたり、尺骨を動かさないことにより生じた結果ではありません。

 

上記の本の著者たちが誤った理由を考察しましたので、お知りになりたい方は次のコラムをご参照ください。

前腕の回内・回外に関する『音楽家ならだれでも知っておきたいからだのこと』の間違い

 

 

2018年3月のグループレッスン全体のまとめは下記のリンク先をご参照くださいませ。

札幌レッスンのご報告その2:2018年3月23日(金)グループレッスン&個人レッスン

 

お悩みや課題のあるピアノ奏者向けのアレクサンダーテクニークのレッスンについては、次のリンク先をご参照くださいませ。

ピアニストの方に-演奏中の腕・肩・首・腰への負担を減らしたい方、運指を改善されたい方、オクターブの連打が苦手な方、重量奏法・重力奏法を身につけたい方

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