アレクサンダーテクニークは歯医者さんで口が開きにくい人にも役立つ
私のアレクサンダーテクニークのレッスンにお見えになった方で、歯医者さんに行くと、いつもお口が開きにくくて大変な思いをされる方がいらっしゃいます。
症状がひどい場合にはお医者様に行っていただくとして、もしお医者様が異常がないとおっしゃった場合には、次の3つの手順を試してみましょう。
動画で公開しました顎関節を解放する3つの手順を行います。
顎関節を解放する3つの方向(ディレクション)
アレクサンダーテクニークの原理から導き出しました、オリジナルの手順です。歯医者さんに行くときに役に立ちますし、自律神経系を落ち着かせる効果もあります
側頭筋(そくとうきん)と咬筋(こうきん)の深層を解放する手順
側頭筋(そくとうきん)と咬筋(こうきん)の深層を解放する手順です。。
側頭筋と咬筋は、口を閉じるとき、噛むときに働く(収縮する・緊張する)筋肉です。。
側頭筋と咬筋は口を開くこととは反対の仕事をする筋肉なので(口を開くことについては拮抗筋なので)、もし口を開くときに収縮していたら、口を開くことは困難になります。
アレクサンダーテクニークの全身を伸びやかにするディレクションと、側頭筋にディレクションを与えることによって、側頭筋の緊張を解き(側頭筋を弛緩させ)、間接的に自律神経系を落ち着かせる効果があります。
適切な訓練を積んだら、手を使わずにディレクションを思うだけで、効果が出ます。
このように反対のお仕事をする筋肉(拮抗筋)の起始(きし)から停止(ていし)に向かって、ディレクションを思うと、関節周辺が固まること、つまり生理学上の筋肉の同時収縮(共収縮)—アレクサンダー用語ではpulling down 押し下げ—が減ります。
ただし、同時収縮の原因がボディマップの誤りである場合に、拮抗筋)の起始(きし)から停止(ていし)に向かってディレクションを与えると、故障するケースがあるので(こちらをご参照ください)、必ず適切に教えることのできる方のご指導を受けてください。
咬肉(こうきん)の浅層を緊張を解く手順
咬肉(こうきん)の浅層を緊張を解くディレクションです。
咬肉も口を閉じるときや、咬むときに緊張(収縮)します。もし、口を開けるときに緊張していると、口を開くことをじゃまします。
アレクサンダーテクニークの全身を伸びやかにするディレクションと、咬肉の起始(きし)から停止(ていし)に向かって、ディレクションを思うと、関節周辺が固まること、つまり生理学上の筋肉の同時収縮(共収縮)—アレクサンダーテクニーク用語ではpulling down 押し下げ—が減ります。
そして、結果的に自律神経系が落ち着きます。
外側翼突筋(がいそくよくとつきん)の下頭(かとう)の働きを正常に戻す手順
外側翼突筋(がいそくよくとつきん)の下頭(かとう)の働きを正常に戻すディレクションです。
口を開けるときには、顎関節で、顎骨が前にスライドします。この関節は蝶番のように動くのではありません。
このときに外側翼突筋の下頭は収縮する必要があります。
このディレクションは、収縮のタイミングが早すぎる人は少し遅くする必要がありますし、ほとんど収縮しなければ収縮する必要があります。
人によっては方向が逆になることもあります。
これら3つの手順の効果として、口が開きやすくなります。3つとも効果がある方は、口を開けるときに、3つの方向を思いましょう。
あまり効果を認識できない手順されず、効果をお感じになる手順だけ行ってください。
実践されれば、結果的に自律神経系も落ち着きを取り戻すことができます。
アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのレッスンを受講されることのおすすめ
このエクササイズをより効果的なものにするためには、アレクサンダーテクニークのレッスンを受けて、自己の使い方の基本を身に着けることです。
たいていの方が、口を開くときに、頭を押し下げて、前に突き出し、背中側を押し下げがちですけれど、ご自分で気づかれる方は稀です。
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