ピアノを演奏される方で、トリルを弾くと、
- 速く弾けない
- 腕に負担がかかる
という方がいらっしゃいます。
解決のためには、全身を伸びやかにする必要があります。
と申しますのも、苦手なところに来ると、私たちは知らないうちに、「からだ」全体(特に頭や脇の下周辺)を押し下げて、ますます演奏することを困難にしてしまうからです。
ではどのようにして全身を伸びやかにするかについては知るには、次の3つ選択肢があります。
- このWEBの他のページを注意深くご覧になる。例えばこちらのページ。
- 拙著『実力が120%発揮できる! ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』(ヤマハミュージックメディア)を序章と第1章と第2章のワークを本のやり方に従って実習する。
- アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのレッスンをご受講される
もっとも確実な方法は3番目です。
全身がある程度のびやかになったうえで、まだ上記の課題が残る場合には、手首と肘のあいだの2本の骨、尺骨と橈骨をマッピングすると効果的です。これはトレモロのところで解説しますので、下記のリンク先をご参照ください。
上記のワークを実践されたうえで、まだ課題が残る場合には、三角筋を解放する手順を行います。
三角筋は、3つの部分からなります。
- 鎖骨を起始とする鎖骨部(正面から見ると、よく見ることができます)
- 肩甲骨の肩甲棘の下縁を起始とする肩甲棘部(背中側から見ると、よく見ることができます)
- 肩峰を起始とする肩峰部(横から見ると、よく見ることができます)

三角筋-正面から

三角筋-背中側から

三角筋-横から
起始(きし)というのは、骨を動かす骨格筋の場合、比較的動かない方です。
より動き方を停止(ていし)と言います。
この起始から停止までの方向を思うと、筋肉の緊張をほどくことができます(この方法は、アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこが考案した方法です)。
トリルがうまくいかないときには、この三角筋が緊張しすぎて、二の腕が自由に動かなくなっているケースがありますので、有効な場合があります。
なお、起始から停止までの方向を思うコツを得るには3つの方法があります。
- ご自分で工夫される
- 拙著『実力が120%発揮できる! ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』(ヤマハミュージックメディア)をご参照される
- アレクサンダ-テクニーク教師かわかみひろひこのレッスンを受講される

2018年3月札幌でのレッスン風景)
2018年3月のグループレッスン全体のまとめは下記のリンク先をご参照くださいませ。
お悩みや課題のあるピアノ奏者向けのアレクサンダーテクニークのレッスンについては、次のリンク先をご参照くださいませ。
ピアニストの方に-演奏中の腕・肩・首・腰への負担を減らしたい方、運指を改善されたい方、オクターブの連打が苦手な方、重量奏法・重力奏法を身につけたい方
コメントを残す