毎年夏になると、レッスンをお休みされる生徒さんが増えます。新しい生徒さんがいらっしゃることも減ります。
どうしてだろう? 暑いからかな?と思っていたのですが、昨日レッスンにお見えになった生徒さんからお話を伺い、その答えが分かりました。
私「前回のレッスンの後いかがお過ごしでしたか?」
生徒さん「最近暑いから、寒いときと違って、身を縮めたり、ギュッと力をいれることはないです」
確かに、暑いときには、寒いときと違って、外気が暖かいjので、ふだんよりも血行がよくなりますので、寒いときに比べると、どこかが痛くなったり、違和感があったりということは減ります。
寒いときには、思わず身を縮めますが、暑いときには寒いからという理由で、身を縮めることはありません。
しかし、そうはいっても、何かをしようと思った瞬間の押し下げる癖、生理学的に言うと拮抗筋同志の共収縮(同時収縮)がなくなる訳ではありません。血行があまり悪くならないので、気づきにくくなるだけです。
そして、暑いときには、全身がダラーと緩慢に崩れやすくなります(これも冬とは異なる押し下げのパターンです)。
ですので、暑くなったからと言って、課題が解決したわけではなく、目立たなくなっただけにすぎません。
やがて季節は巡って、秋が来て、冬がきます。ここ数年は秋のある時期になると、急に気温が下がります。
そして、気温が下がると、課題がはっきりしてきます。”押し下げ”が起こると、すぐに血行が悪くなるので、違和感や痛みが出てくることもあります。
ですので、秋を”実りの秋”として迎えるためにも、夏をどう過ごすかがとても重要になります。
特に舞台に立つ方たちは、秋から年末にかけて、いっそう忙しくなりますので、その季節を充実させるためにも、備えが必要です。
アレクサンダー・テクニークのレッスンで学ばれた基本を日常で実践しましょう。
そして、確実に自由に活動できるように、レッスンにも通いましょう。
日常での実戦とレッスンを繰り返すことによって、確実に自由度を高くして行けます。
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