1か月以上前になりますが、2019年10月6日(日)に静岡市のダンスワールドパレスで、プロのボールルームダンス(社交ダンスのプロ競技)の指導者の方たちや選手の方たちと、アレクサンダ-テクニークのレッスンをしました。
いつもアレクサンダーテクニークの基本を踏まえつつ、最近の発見をレッスンに組み込みます。例外的に1つ前のレッスンがそれまでの総復習的な内容でしたが、今回は複数の新しいことを行いました。
音楽の聴き方を変えるワーク
1つめ。〇〇〇〇を使った、音楽の聴き方を変える方法。この方法の考案者は、妻の辰巳京子さん(ピアニスト)なのですが、今まで演奏家とはレッスンで試してきましたが、ダンサーの方たちとレッスンで行うのが初めてでした。
演奏家が行うと、すぐに出す音色が変わるのです。
ボールルームダンサーの方たちは、音楽を聴いて、その音楽に乗って踊るのですが、
「今まで耳に頼りすぎていた」
「”からだ”で音楽を聴けるようになり、音楽への乗り方が変わる!」
と口々におっしゃっていました。
ちなみに音楽を耳以外の胴体で聞いている可能性については科学的な論文も出ています。気が向いたら、書きます。
全身を有機的につなげるための”ムドラー”
2つめ。全身を有機的につなげるための”ムドラー”。もともとピアノを演奏する方たちと見つけのたのですが、発見したのが拙著『実欲が120%発揮できる! ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』(2019年2月 ヤマハミュージックメディア)の執筆後のため、拙著には”手間”の発見しか載せていません。
その後弦楽器奏者・管楽器奏者・声楽家にも有効なことが分りました。
そして、今回はダンサーの方にも有効なことが分りました。
具体的な内容は、レッスンに熱心にいらしている方にのみ今のところお伝えします。
ヒントは運動学で言うところの”機能肢位”ですが、そこからここまで導くのに時間がかかりました。ふつうはここまでたどり着ける人がいないと思うので、ヒントを書きます。
後ろに進むのも前に進むのもあまり変わらない
ダンスでは前に進むだけでなく、後ろに進むこともあります。
と言うよりも、特にスタンダードでは、一方が前に進むときには、必ず他方は後ろに進むことになります。
ご苦労されない方もいらっしゃるのですが、なかにはご苦労される方もいらっしゃいます。
以前行ったワークでしたが、初受講の方もいらっしゃいましたし、重要なことなので、時間を取って行いました。
そんなにたくさん思うことが難しいという質問への回答
質問された方が、そうおっしゃりながらも、けっこうできる方でした。
ですので、手放す手順を行いました。具体的には煩雑になるので書きませんが、視界の注意の向け方に関わるワークです。
胴体から四肢を解放するワーク-ダート・プロシージャーより
ラセン状に全身を解放する
このふたつは、アウストラロピテクスの発見者レイモンド・ダート博士の名を冠したダート・プロシージャーより。
足の指先から
手の指先から
今後のレッスンの詳細です。
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