アレクサンダーテクニークの原理 プライマリー・コントロールとは

アレクサンダーテクニークとプライマリーコントロール

近所の桜-2017年4月
近所の桜-2017年4月

プライマリーコントロールとは、アレクサンダーテクニークの発見者F.M.アレクサンダー(1869-1955)が想定した、人間に本来備わっている能力です。プライマリ・コントロールに関する個人的な定義をまとめました。

 

プライマリー・コントロールに関する、一般的な定義はプライマリーコントロール(アレクサンダーテクニーク用語集)の用語集の定義をご参照ください。

 

アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのプライマリーコントロールに関する個人的見解

プリマリー・コントロールとはなにかについて、いちアレクサンダーテクニーク教師の個人的見解をストレートに書きます。

 

  • 私たちの「からだ」を伸びやかにしなやかにする能力であり、
  • 物事をうまく運ぶことのできる根幹であり、
  • 演奏や舞踊(ダンス)やスポーツパフォーマンスをより洗練させ、表現力を豊かにする能力の根幹であり
  • 自己調整力レジリエンスの基本—“あがり症”やトラウマによる不調症候群を予防する力、または“あがり”やトラウマによる不調や症候群を解消する力の基本であり、
  • 私たちが「からだ」と「こころ」とを協調させる能力であり、
  • 私たちが精霊宇宙のリズムとつながる能力であり、
  • F.M.アレクサンダーのレッスンを受けていた作家オールダスハクスレーも著書の中で同様の趣旨を語っている。『多次元に生きる』片桐ユズル訳を参照ください。『多次元に生きる』抜粋
  • 私たちの音楽表現芸術が、インスピレーションを与えてくれる美の源泉に繋がる能力であり、
  • ソーシャル・エンゲイジメントを持つ=私たちが他者とつながる能力の基盤であり、
  • 私たちが次の世代の方たちに文化を引き継ぐときに、より洗して渡すことのできる能力

です。

 

※ 私のふたり目の個人レッスンの先生であった芳野香先生は、その名著「アレクサンダー・テクニックの使い方 リアリティを読み解く」のなかで、そのような大仰なプライマリー・コントロールの定義には批判的です。おそらくそれはレッスンがうまくいかないときの教師側の安直な言い訳に利用して欲しくないからでありましょう。

 

以上、アレクサンダーテクニークの中心的な概念である、プラリマリー・コントロールとはなにか?について個人的見解をまとめました。
 
 
プライマリー・コントロールの体験と理解がなければ、アレクサンダーテクニークのレッスンは、特に生徒さんの選んだアクティビティに関するレッスンは、単なるうまくいくコツの雑多な集合体に過ぎません。
 
 
それではダメなんです。
 
 
そういう適切な方法を無限に生み出すことのできる基盤が、プライマリー・コントロールなのです。

 

内部リンク

プライマリー・コントロールに関する、一般的な定義はこちらの用語集の定義をご参照ください。

 

『アレクサンダーテクニークのプライマリーコントロールは、でなにが起きているか』については

アレクサンダーテクニークのプライマリーコントロールは脳でなにが起きているのか-フロー体験(最適な集中力が継続している状態)の類似点

 

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かわかみ ひろひこアレクサンダーテクニークの学校 代表
第3世代のアレクサンダーテクニーク教師。2003年より教えている。 依頼人である生徒さんへの共感力、課題改善のための活動の動きや言葉に対する観察力と分析力、適確な指示、丁寧なレッスンで定評がある。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』(ともにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)の著者。
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