アレクサンダーテクニークとプライマリーコントロール
プライマリーコントロールとは、アレクサンダーテクニークの発見者F.M.アレクサンダー(1869-1955)が想定した、人間に本来備わっている能力です。プライマリ・コントロールに関する個人的な定義をまとめました。
プライマリー・コントロールに関する、一般的な定義はプライマリーコントロール(アレクサンダーテクニーク用語集)の用語集の定義をご参照ください。
アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのプライマリーコントロールに関する個人的見解
プリマリー・コントロールとはなにかについて、いちアレクサンダーテクニーク教師の個人的見解をストレートに書きます。
- 私たちの「からだ」を伸びやかにしなやかにする能力であり、
- 物事をうまく運ぶことのできる根幹であり、
- 演奏や舞踊(ダンス)やスポーツのパフォーマンスをより洗練させ、表現力を豊かにする能力の根幹であり
- 自己調整力やレジリエンスの基本—“あがり症”やトラウマによる不調や症候群を予防する力、または“あがり”やトラウマによる不調や症候群を解消する力の基本であり、
- 私たちが「からだ」と「こころ」とを協調させる能力であり、
- 私たちが神や精霊や宇宙のリズムとつながる能力であり、
- F.M.アレクサンダーのレッスンを受けていた作家オールダス・ハクスレーも著書の中で同様の趣旨を語っている。『多次元に生きる』片桐ユズル訳を参照ください。『多次元に生きる』抜粋
- 私たちの音楽や表現や芸術が、インスピレーションを与えてくれる美の源泉に繋がる能力であり、
- ソーシャル・エンゲイジメントを持つ=私たちが他者とつながる能力の基盤であり、
- 私たちが次の世代の方たちに文化を引き継ぐときに、より洗練して渡すことのできる能力
です。
※ 私のふたり目の個人レッスンの先生であった芳野香先生は、その名著「アレクサンダー・テクニックの使い方 リアリティを読み解く」のなかで、そのような大仰なプライマリー・コントロールの定義には批判的です。おそらくそれはレッスンがうまくいかないときの教師側の安直な言い訳に利用して欲しくないからでありましょう。
以上、アレクサンダーテクニークの中心的な概念である、プラリマリー・コントロールとはなにか?について個人的見解をまとめました。
プライマリー・コントロールの体験と理解がなければ、アレクサンダーテクニークのレッスンは、特に生徒さんの選んだアクティビティに関するレッスンは、単なるうまくいくコツの雑多な集合体に過ぎません。
それではダメなんです。
そういう適切な方法を無限に生み出すことのできる基盤が、プライマリー・コントロールなのです。
内部リンク
プライマリー・コントロールに関する、一般的な定義はこちらの用語集の定義をご参照ください。
『アレクサンダーテクニークのプライマリーコントロールは、脳でなにが起きているか』については
アレクサンダーテクニークのプライマリーコントロールは脳でなにが起きているのか-フロー体験(最適な集中力が継続している状態)の類似点
アレクサンダーテクニーク教師 かわかみ ひろひこ のレッスンの勧め
アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのレッスンをお勧めします。
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