骨盤の向きに関するよくある勘違いについて

Albinus本の表紙の写真をアップしても、版権や著作権を侵害しませんので、掲載します。

 

 

この本はたまに洋書屋で今でも見かける、Albinusという医師で解剖学者の方が出版した銅版画集で、現在の解剖学の本にも大きな影響を与えています。

 

 

賢明なみなさんはもうお気づきでしょう。そうです。骨盤の向きがおかしいのです。骨盤だけ、かなり後ろに倒れています。

 

2つの図を見比べていただいたら、お分かりになるでしょうか?

Albinus
skeleton-front

全身骨格-正面から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はこの”Albinus on Anatomy“のおかしいアングルを『動きの解剖学』の旧版が踏襲してしまって。。。

動きの解剖学1 動きの解剖学2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと動きの解剖学』の旧版の図の多くを参照したと考えられる『音楽家ならだれでも知っておきたいからだのこと』(誠信書房)も、そのまちがいを踏襲しました。

 

どうして参照したと容易に想像がつくかというと、『動きの解剖学』吸盤に掲載されている複数の図解と酷似した図解が、『音楽家ならだれでも知っておきたいからだのこと』に複数掲載されているからです。

 

そして次の関連本もその誤りを踏襲しています。

  • 『音楽家ならだれでも知っておきたい呼吸のこと』
  • 『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』
  • 『声楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』
  • その他

 

しかし、関連本の『フルート奏者ならだれでも知っておきたいからだのこと』(誠信書房)の日本語版には、正しい図が掲載されています。

 

坐骨は斜め後ろ下を向いているのがご理解いただけるでしょうか?

実はこの骨盤の向きというのが、アレクサンダーテクニークでいうところの背中の広さの鍵の1つになりますし、具体的な活動で言うと、ドラムのモーラー奏法やピアノのしなりを使った奏法の鍵の1つになります。

また楽に速く歩けたり、階段を上るときに楽になったり、転びにくくなったり、ぽっこりお腹が目立たなくなる鍵になります。

skeleton

全身骨格-座骨は斜め後ろを向いているのがお判りでしょうか?

骨盤-斜め正面から

骨盤-斜め正面から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずいぶん前にメールと封書のお手紙で、この件を含めてバーバラ・コナブルさんにご指摘申し上げたことがございましたが(15年以上前の話です)、お返事がなく、その後彼女は引退されましたので、修正を求める相手もいなくなりました。

 

 

勉強した人が、間違えるということを避けたいので、このたび誤りをみなさんにシェアします。

 

 

今までは私のレッスンをご受講くださった方には申し上げてまいりましたが、そうやって情報の公開範囲を限定するのもどうかなと思い始めました。

 

不思議なのは、気づいた方が多かったろうに、私以外に指摘しているアレクサンダーテクニーク教師をひとりも見かけません。私が存じ上げないだけかもしれませんが、とても奇妙なことだと思ってきました。

 

でも、これでちょっとすっきりしました。
 
 

 
本を読むときには、健全な疑いを持ちましょう。

 

 

 

2020年3月6日追記

そういえば、日本人で最初に日本で教え始められたアレクサンダーテクニーク教師の芳野香先生が、22年前に、
「ルネサンス期に書かれた解剖図はちょっとおかしいものがある。骨盤の向きとか。。。」
とおっしゃっていたことをおっしゃっていました。

まだ『音楽家ならだれでも知っておきたいからだのこと』が発刊される前です。

 

 

 

 

アレクサンダーテクニークは、こんな方たちに役立ちます

アレクサンダーテクニークは、こんな方たちに役立ちます

 

アレクサンダーテクニークの学校のレッスンのスケジュール

カレンダー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です