2016年3月6日(日)に川口のピアノ教室にて、アレクサンダー・テクニーク&ボディマッピングの出張レッスンをさせていただきました。
このクラスの特徴は、お子様がご受講される場合には、必ずお母様にもごいっしょにご受講いただき、どのようなレッスンを受けたのかきちんとご理解いただくことです。
そうでないと、レッスンの後に、「アレクサンダー・テクニークの先生から、◯◯って言われたじゃない!」とダメ出しが行われる可能性が高いから。
そうではなくて、まずピアノ奏者は自分自身に余裕を与えること。それがないと、自律神経系の働きが不調になり、「からだ」もこわばり、演奏も固くなります。
お母様には軍師兼応援団であっていただく必要があります。 主催者の永富先生もお母様たちもよくその辺りをご理解くださいました。
初めに視界への注意を変えることに依って、地面から受けるサポートを強くできることをご経験いただきました。 その後右に向いたり、左に向いたり、腕を上げたり、下ろしたり、上を向いたり、下を見たり、立ったり、座ったり、歩いたり。。。という動きを私たち自身に余裕を与え(インヒビション)、癖を軽減する方向・イメージ(ディレクション)に注意を向けることで、自由に動けるようになること—可動範囲が広くなったり、活動中の「からだ」への負担が減ることを体験いただきました。
それらの経験を踏まえて、演奏していただきました。
特に「からだ」が小さいと、上向・下向のときに、サポートが得られにくくなり、弾きにくくなります。
こういうときに指回りのことをいくらやっても効果はありません。
そうではなくて、視界に注意して、そして半身を空間に向かって拡張させるディレクションが有効です。
子どもだけでなく、大人にも有効です。
指先が鍵盤に降りるときに、胸から腕に向かう筋肉や背中側から腕に向かう筋肉を同時に収縮させると、肩や腕や指に負担が生じます。
鍵盤から指先で受け取った反作用の力を瞬時に全身に分散させるという、ピアノ演奏に関わるアレクサンダー・テクニークの基本をきっちり行いました。
そして、大きな音で演奏するときのディレクションも経験していただきました。
重量奏法・重力双方に関するいちアレクサンダーテクニーク教師の考察はこちらに。
受講者で最年少の方は小学校1年生の方でした。素敵なグループを作ってくださった永富先生に感謝します
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