LPの音の質がよいというのは単なるノスタルジー!?

レコードの再生

Vintage record player

はじめに『響きの科学~名曲の秘密~絶対音感まで』(ジョン・バウエル著 2016年 ハヤカワ文庫)に書いてある内容を紹介します。

 

「二人の音楽心理学者(クラウス-エルンスト・ベーネとヨハス・バルコウスキー)(中略)は、音楽の再生方式に関心が高く、CDとレコードについて確固たる意見をもつ160人を対象に、両方の技術で音楽を再生したものを聴かせる実験を行った。その結果、CDを聴いていると正しく判断できたのは、160名のうち4人しかいなかった。」(前掲346-347頁)

 

実はこの実験方法が誤っていることが、今日でははっきりしています。

 

実験方法の誤り

「脳の電気活動の時間変化を調べた結果、高周波に対する脳の反応が立ち上がるのに数十秒かかり、消えるのにも100秒近く残像が残ることが明らかになりました」(『耳に聞こえない高周波が音楽の感動を高める』本田学 『脳と音楽』NPO法人 脳の世紀推進会議編 1996年 所収)

そして、「CCIR(現在のITU-R)という国際機関が定めた勧告にしたがって、音質評価実験の実験方法は厳密に定めらて」(前掲51頁)おり、

「聴かせる音の長さは、最長でも20秒を越えてはいけません」(前掲51頁)

「二つの音を比較させる場合、その間を数秒以上あけてはいけません」(前掲51頁)

 

つまり実験方法が誤っていたのです。

 

LPの音の質のよいのは、ハイパーソニック・エフェクトの影響だった!

「ハイパーソニック・エフェクト」(前掲32頁)は「人間の耳に聞こえない音が脳にもたらす効果」(前掲32頁)のことです。

「医療用イメージングで酸素の同位体を使っ」(前掲42頁)た実験で分かったのは「人間の耳に聞こえない高周波成分を豊富に含む音を聞いているときには、同じ音から高周波成分をカットした音を聞いているときと比較して、脳幹、特に中脳、視床、視床下部といった深部脳を中心として前頭前野に広がる、いわゆる快感の神経回路に相当する領域が強く活性化され」(前掲43頁)ます。

 

そして、「残像が消えるのに100秒ほどかかるのであれば、その倍の200秒ほどたっぷり音楽を聴かせて音質を評価させてみたところ、あっさりと音質の差が検出され」(前掲54頁)ました。

イヤホンやヘッドホンをつけたら、高周波はカットされます。

スピーカーを使っても、胴体の前に遮蔽物を置いたら、効果は出ません。

まだメカニズムについては分かりませんが、胴体に高周波を受け取る未知の感覚器官があるようです(前掲47-18を参照した)、

この実験結果については、米国生理学会が発行する脳科学分野の学術雑誌Journal of Neurophysiologyに」(前掲55頁)「2000年に」(前掲55頁)掲載されたそうです。

 

 

 

ハイレゾの音源にもCDの音声をそのままコピーしたものもあるそうです。本物の体験をするのには、やはり素晴らしい演奏家たちの生の演奏を聴くしかありません。

 

 

聴衆の方たちが、がっかりしないように、演奏家の方たちは、音の響きを追求していただきたいです。私のアレクサンダーテクニークのレッスンはそれをお手伝いします。

 

 

 

 

 

 

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