以前に、私たちのいつもの状態(ベースライン)を知るためのエクササイズとして、ジャーナルに書き出すワークをご紹介しました。
ベースラインというのは、耳慣れない言葉かもしれませんが、一般的な用語で、私たちの基準となる状態だと思ってください。
「今日はいつもよりも、足取りが重い」のいつもがベースラインです。
ただこの「いつも」の状態により気づきが深まると、この「いつも」がより快適になったり、「いつも」より芸事の上達や技術の向上につながることがあります。
つまり、「いつも」が変わっていくのです。
さて、今回は自撮り動画(音声付き)を録画することによって、私たちのいつも=ベースラインに気づく方法を紹介します。
自撮り動画を使って、私たちのいつも=ベースラインへの気づきを深める
具体的なお悩み(課題)の動画を撮るのが理想的です。
例えば
- ピアノ奏者だったら、オクターブが苦手
- ヴァイオリン奏者でしたら、スピッカートが苦手
- ティンパニー奏者がマリンバを演奏するときに、上行・下行が苦手
- 管楽器奏者がじゅうぶんな息が吸えない
- ダンサーが足がバタつく
- アロマセラピストがエルフラージュが苦手
そういう具体的なお悩み(課題)について、動画を撮影します。
ポイント。2方向、もし可能であれば3方向から撮影する。
その3つの方向は
- 胴体の正面から
- 胴体の側面から
- 胴体の背面から(可能であれば撮影する)
同時に2方向(3方向)から撮らなくてもよいです。
なぜならば、おおよその傾向を知るためなので。
ダンスでスピンが入るときには、正面も側面も背面もどんどん変わりますが、2つ(もし可能ならば3つ)の方向から撮影できるとよいです。
そして、その動画で、動きを観察します。その際に、比較対象となるモデル(お手本)の動画があるとよいです。
モデル動画の選び方には、コツがありますが、それはまた別の機会に。
観察・比較のポイントは、5つあります。
- ご自分の動きのイメージと合致していたのか? それともかけ離れていたか?
- モデルと比べたときのお顔の表情
- モデル(お手本)にされたい方と比較して、動きにどのような違いがあるのか?
- モデルと比較して、動きのスタートのタイミング
- 動くがスタートするときに、モデルに比べて、頭部と胴体の全体のつながりの印象
- 動きがスタートするときに、モデルに比べて、頭部や背中側や肩甲骨・脇の下が押し下げっていないかどうか
では実践しましょう。
この動画の観察の仕方をレッスンで学ぶこともできますし、撮影された動画をレッスンに持ってこられることもできます。
アレクサンダーテクニークは、こんな方たちに役立ちます
コメントを残す