アレクサンダーテクニークを使ったアイリッシュハープの移弦

アイリッシュハープ演奏の選択のとき(決定的瞬間-アレクサンダーテクニークを使うとき)

決定的瞬間とは、アレクサンダーテクニーク用語で、癖が現れそうになる瞬間です。私たちは決定的瞬間のときに、選択ができます。

アレクサンダーテクニークの決定的瞬間-アイリッシュハープの演奏-指が胴体から離れていく
アイリッシュハープの演奏-指が胴体から離れていく
アイリッシュハープの演奏-指が胴体に近づく
アレクサンダーテクニークの決定的瞬間-アイリッシュハープの演奏-指が胴体に近づく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイリッシュハープの演奏では、次の場面にも決定的瞬間があります。

  1. 弦を弾く指が胴体から離れていくとき
  2. 弦を弾く指が胴体に近づいていくとき

アレクサンダーテクニークの観点から眺める癖

弦を弾く指が胴体から離れていくとき(アレクサンダーテクニークの決定的瞬間)に現れる癖

弦を引く指が胴体から離れていくときには、前方に腕が伸びていくので、バランスを取るために背中側が押し下げがち(胴体を反りがち)になります。

そのようになると、背骨とお腹の筋肉で胴体を支えられなくなるので、広背筋などの背中側の筋肉が緊張して、胴体を支える事態になります。

アレクサンダーテクニークのレッスンで、二の腕や肩甲骨を押ろす広背筋の過剰な緊張を避けることができる
広背筋-二の腕や肩甲骨を下に押ろす仕事をする

 

その結果、広背筋の緊張で二の腕が押し上げられるので、二の腕を保持するために腕を持ち上げる筋肉がたくさん働かなければならず、二の腕を動かす筋肉が固まって、腕が重くなります。重力で重くなるのではなく、実は自分の筋力で重くしています。

そして、腕は自由に動けなくなります。

弦を弾く指が胴体に近づいていくときに(アレクサンダーテクニークの決定的瞬間)に現れる癖

先ほど腕を前方に伸びたときに、背中側が押し下げられていましたが、そのまま腕を胴体に近づけるので、バランスを取るために、今度は胴体の正面のお腹側を押し下げがちになります。

その結果、胸から腕に向かう筋肉が緊張しますし、胴体を背骨とお腹の筋肉で支えることができないので、さらに背中側の筋肉(背中側から腕に向かう筋肉)が緊張し、腕が自由に動けなくなります。

根本的な対処方法はアレクサンダーテクニークを使って伸びやかになること

ですので、いずれの場合も、胴体の背中側や書面や脇の下や肩甲骨を押し下げないことが重要になります。

そのために、

  1. アレクサンダーテクニークの基本の全身を伸びやかにするディレクション
  2. 脇の下を押し下げることを防ぐディレクション
  3. 演奏の動きに伴い鎖骨と肩甲骨が自由に動けるようになるディレクション

が重要になります。

1,の全身を伸びやかにするディレクションは、下記をご参照ください。

ディレクション

 

2.の脇の下を押し下げることを防ぐディレクションと、3.の演奏の動きに伴い鎖骨と肩甲骨が自由に動けるようになるディレクションについては、拙著『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』(2019年 ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)をご参照ください。この本は、ピアノヲ演奏しない方にも役立つ、アレクサンダーテクニークの本格的なワークブックです。

アレクサンダーテクニークを使って、アイリッシュハープ奏者に、脇の下を押し下げることを防止するディレクションを指導中のアレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこ
アイリッシュハープ奏者に、脇の下を押し下げることを防止するディレクションを指導中

写真は、2018年3月25日(日)の札幌で開催したアレクサンダーテクニークのグループレッスンより。

札幌レッスンのご報告その4:2018年3月25日(日)グループレッスン&個人レッスン

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ABOUT US
かわかみ ひろひこアレクサンダーテクニークの学校 代表
第3世代のアレクサンダーテクニーク教師。2003年より教えている。 依頼人である生徒さんへの共感力、課題改善のための活動の動きや言葉に対する観察力と分析力、適確な指示、丁寧なレッスンで定評がある。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』(ともにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)の著者。
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