

テンポの速い曲は身体が固くなるヴァイオリン奏者の方とレッスンをしました。曲は、ベートーヴェン スプリングソナタです。
他にも、
- 緊張すると手と足が震えて、ロングトーンがガタガタする
- もっと柔らかい音を出したい
という課題をお持ちでした。
短い時間のレッスンですので、テーマを絞る必要があります。 素敵な演奏をされる方ですが、すこし胴体を”前に下に”潰して、胴体を薄っぺらくされる傾向があり、それが様々な課題の解決するじゃまになっているように思いましたので、そのことについてメインにレッスンすることにしました。

ヴァイオリンを構えるときには、まず楽器を肩に乗せようと、腕を動かすときに、胴体特に背中側を潰しがちです。
そして、次に楽器に顎をのせるときに、頭を胴体方向に押しつけがちになり、それによって、さらに胴体の特に背中側が潰れます。
ですので、アレクサンダーテクニークのインヒビションとディレクションを使って、
- 楽器を持ち上げるときに、胴体の奥行きを大事にしつつ、背中側が広くなるように
- 楽器に顎をのせるときには、頭を左に向けてから、頭を傾けるときに、背中側や胴体の側面が上に広がることに
注意を向けていただきました。
インヒビションについては、用語集インヒビションを参照してください。
ディレクションについては、用語集ディレクションを参照してください。
そのようにすると構えたとき、楽器を演奏するとき胴体がサポートされます。

飲み込みが早かったので、さらに私が半身のディレクションと呼んでいるワークをしました。
効果は上げ弓・下げ弓がスムースになる。特に上げ弓と下げ弓の切り替えがスムースになります。
他にも大きな音を出すのも自由にできるようになりますし、いわゆる八の字の弓の動きが自然に身につきます。

そして、「からだ」にかかる負荷も減ります。
2016年4月27日(水)に東京学芸大学の音楽専修入門セミナーで教えました。その講座のレポートです。
総論として、冒頭で行ったことについては、『2016年4月27日(水)に東京学芸大学の音楽専修入門セミナーはあがり症にも焦点を当てる』をご参照ください。
バイオリン奏者などの弦楽器奏者とのレッスンについては。下の写真をクリックしてください。

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