アレクサンダーテクニークで、ぽっこりお腹が引っ込むって本当?

アレクサンダーテクニークでお腹が凹む!?私ではない、別のアレクサンダーテクニーク教師の木野村朱美さんのSNS上のワークショップの告知文に、アレクサンダーテクニークのレッスンを受けたら、「ぽっこりお腹が引っ込む」と書いてありました。

 

ちょっとおもしろそうだなと思い、原因を考えることにしました。

 

ピラティスの先生との12年以上前の会話

そう言えば、2005年頃から、ピラティスがものすごく人気が出て、その頃「たった5分だけ行うだけで、ウエストが7センチ小さくなった」という雑誌記事を見たことがありました。

 

たまたまその2-3年後、つまり2007年か2008年頃に、その記事で取材を受けられ、当時すでに数冊の本をお出しになっていたピラティスの先生と、とある講座でごいっしょする機会があり、お話を伺ったことがございました。

 

その方は、雑誌の煽るような文言には批判的で、

「たった5分だけ行うだけで、ウエストが7センチ小さくなった”なんて、ある訳ないですよ。私自身があの記事を見て、びっくりです。ピラティスは、もっと地道な訓練です」

とおっしゃっていました。

 

お話をお聞きして、たいへん共感しました。アレクサンダーテクニークも、即効的な効果を求める刹那的なワークではなく、日々の生活の中で、地道に行っていくワークです。

 

 

ぽっこりお腹が小さくなる2つの可能性

腹が小さくなる

さて、木野村さんの「お腹が引っ込む」ですが、条件が重なれば、ありうるというのが私の結論です。

3つ可能性があります。

  1. “正しい姿勢”(後ほど説明します)をしている場合
  2. 前かがみになっている場合
  3. 1つめと2つめを同時に行っている場合

 

 

”正しい姿勢”をやめると、ぽっこりお腹が小さくなるケース

いわゆる”正しい姿勢”

頭の後ろ、お尻を含む背中側、踵を一直線長にする、いわゆる”正しい”姿勢

世間一般のだれが決めたのか分からない、どういう根拠で決めたのかまったく分からない、”正しい姿勢”というのをご存知でしょうか?

 

壁に踵をつけて、お尻を含む背中側をつけて、頭の後ろを壁にぴたりつけるという、あの窮屈な姿勢です。

多少バリエーションがあって、肩も含めて一直線にというのもあります。

1年に何度もいろいろな雑誌で繰り返し繰り返し掲載されるあの姿勢は、困ったことにたまに医師の先生のなかにも推奨する方がいらっしゃいますが、まったくなんの科学的根拠はありません。

 

あの姿勢をすると、いろいろな弊害があるのですが、それは他稿に譲ります。

ぽっこりお腹に関係することのみにしぼると、

  • 重心線が後ろに移動するため、腹圧で支えることができなくなるため、お腹周りの筋肉がゆるみ過ぎ、横隔膜より下の内臓(腹腔の臓器)が前に移動する(胴体の正面、特にお腹周りが押し下げられる)。
  • お腹で支えられなくなるかわりに(腹圧で支えられなくなるかわりに)、背中側の筋肉が過剰に緊張して、背骨とお腹周りに筋肉の代わりに胴体を支える状況になり、広背筋等の背中側の筋肉が過剰に緊張する(背中側の筋肉が無駄に鍛えられ、太くなる)
  • 筋肉の過剰な緊張で(より正確に言えば、共収縮が全身の筋肉で起こるので)、血管やリンパ管が圧迫され、流れが悪くなる

 

ところが、アレクサンダーテクニークのレッスンを受けて、だれが何を根拠に決めたのか分からない”正しい姿勢”から、いつでも動くことのできる”機能的な姿勢”になると、

  • 重心線が本来の位置に移動して、腹圧で支えるようになり、お腹側の筋肉が必要な緊張を取り戻し、前に出すぎていた内臓が後ろ側に移動する。
  • 背中側(広背筋や脊柱起立筋)の筋肉の過剰な緊張が減り、これがウエストが小さくなる原因になりうる
  • 血液やリンパ液の流れがよくなる。
  • 骨盤の向きが変わる-後ろに倒れすぎの方は起き上がり、前に倒れすぎの方も起き上がる。

 

「腹筋群は腹圧を上げ体幹全体をひとつのかたい構造体とすることにより、腰椎への過重負荷を軽減するというたいせつなはたらきをもっている」『せぼねの不思議』下出真法著 講談社 1998年10月 212-213ページ。

つまり、からだの重さは背骨だけでなく、腹圧でも支えているのです。これについては、別稿で詳しく書きます。

骨盤-斜め正面から

骨盤-斜め正面から。骨盤の椅子に座ったら座面に着く座骨部分は、斜め後ろ下を向いている

Albinus

”Albinus on Anatomy”の表紙、骨盤が後ろに倒れすぎている例

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前かがみの姿勢をやめると、ぽっこりお腹が小さくなるケース

では”正しい姿勢”をやめて、前かがみになると(背中を丸めると)、どうでしょう。

次のような弊害があります。

  • 実は前に倒れるのを防ぐために、背中側の筋肉が引き延ばされながら緊張する、慎重性収縮(遠心性収縮)の状態になり、ケガをしやすくなる(例えば肉離れ)
  • 背骨に自重の3倍以上の負荷がかかるという研究(福島県立医大)がある。

ですが、今はそこは本題ではありませんでした。

 

ぽっこりお腹関連で言うと、お腹側が押し下げられて、お腹の筋肉の適度な緊張がなくなり、お腹が出るます。

いわゆる”正しい姿勢”をしても、解決にならないのは先の述べたとおりです。

しかし、アレクサンダ-テクニークを実践して、いつでも動くことのできる”機能的な姿勢”になれば、おア中野押し下げがなくなるので、ぽっこりお腹が解消することもあり得ます。

 

結び

結果的に、人によっては、ぽっこりお腹が引っ込むことは、じゅうぶんにありうるでしょう。

 

 

もちろん、ウェストのサイズそのものは変わらない場合も、あります。

しかしその場合でも、アレクサンダーテクニークのレッスンを受け続けると、身体が全体的に均整が取れてくるので、実際には痩せなくても、ほっそりしたように見えることはあるようです。

以前数名の生徒さんから

「最近、なにか細くなった?」とか「やせた?」と質問されたのだけれど、実際にはウェストのサイズ自体は変わっていないとご報告いただいたことがございますので。

 

その原因の一つは、多くのレッスン受講者の方の肩幅が広くなることとや、頸から肩にかけての輪郭が綺麗になることと関係するようです。
 
これらについては、別稿に書きます。

 

 

実践するために

具体的なやり方を知るには、3つ方法方があります。

  • 実際にアレクサンダーテクニークのレッスンを受ける
  • 拙著『実力が120%発揮できるピアノがうまくなる からだ作りワークブック』(山はミュージックメディア)20から23ページ、30から59ページを読んで、自習される
  • 近々スタートする有料動画講座(動画視聴コースと質問し放題コースの2つ)を視聴しながら、自習する

 

 

 

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