音楽家がカラダの使い方を教えるようになるコースのご報告_2025年5月24日(土)

アレクサンダーテクニーク教師のかわかみひろひこです。

2003年から教え始め、ヤマハさんから2冊を本を出しています。

『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』

『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』

最近は音楽家の方たちが生徒さんに、カラダの使い方をご指導できるようになれるコース、響く音メソッド®講師養成コースをしています。

 

2025年5月24日(土)に響く音メソッド®のオンラインの教師養成コースのグループレッスンをしました。

受講者はピアノ奏者のYさん、Tさん、声楽家のYさんです。3人とも、10年以上、講師かわかみからアレクサンダーテクニークのレッスンをご受講されています。

ピアニストYさんとのアレクサンダーテクニークの原理に基づくレッスン

ピアノ奏者のYさんはフルート、ソプラノ、バイオリン、ピアノの4人編成)を終えての報告がございました。

前日のリハーサルで動画撮影したところ、昔の丸まった姿勢に戻っていることを発見し悔しい思いをされたそうです。

本番では「頭の高さ、胴体の動きは長い」というシンプルな意識に集中し、音を求めに行かず、手放したら入ってくるものを信じる姿勢で臨んだ結果、理想的な演奏ができたそうです。

またピアノのハンマーが2週間前に交換されたばかりでモコモコした音質でしたが、調律師の協力でピアノを前に出すなど対応し、最終的に会場によく響く演奏となったそうです。

シューマンの「森の情景」から「予言の鳥」を演奏していただきました。休符で書かれていますがペダルで音が続く複雑な構造で、音のない部分でのつながりを課題とされていました。

アレクサンダーテクニークの原理に基づき、体軸の動きのワーク(右軸と左軸の移動)を実践後、演奏の空間認識が劇的に変化し、より遠くまで響きを感じ取れるようになった。

 

ピアニストTさんとのアレクサンダーテクニーク・ソマティックエクスペリエンスの原理に基づくレッスン

ピアノ奏者のTさんは、最近天井の低い場所などで、息苦しさを感じる症状があり、運転中に不安になる経験を報告されました。

医師の診断を受けても異状がないそうで、内臓のボディマッピングや、身体志向のトラウマ解消のメソッドのソマティック・エクスペリエンシング®のワークを継続して、今後症状の軽減を図ります。

またピアノ演奏に土江は、左右の音のバランスの課題についてご相談がございました。アレクサンダーテクニークの原理に従い、クロスクローリング、耳栓を使った練習を実施して改善しました。

声楽家Yさんとのアレクサンダーテクニークの原理に基づくレッスン

受講者の声楽家のYさんが最近、高齢者の方が多く参加される合唱団のご指導を引き継がれたこと「ニャー」という発声練習の効果を報告されました。
高齢者向けの椅子に座ったままできるワークについて相談を受けたので、椅子に座ったままの腕の運動や足踏み、ニャーの練習方法などを指導いたしました。

 

手遊び歌「せっせっせー」の効果について説明し、CD とレコードの音質の違いに関する研究を紹介しました。メカニズムは仕組みは不明ですが、胴体でも音を感知する可能性があるという研究を紹介しました(『音楽と脳 脳を知る・創る・守る・育む (17)』 脳の世紀推進会議 クバプロ 2016/7/14 参照)

手遊び歌を演奏前に行うことで歌唱や演奏の質が向上することを実演で確認しました。

響く音メソッド®は、アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこが編纂した、音楽の先生が生徒さんにカラダの使い方を教えるようになるためのメソッドです。

随時説明会を随時開催しています。

 

#アレクサンダーテクニーク
#響く音メソッド

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ABOUT US
かわかみ ひろひこアレクサンダーテクニークの学校 代表
第3世代のアレクサンダーテクニーク教師。2003年より教えている。 依頼人である生徒さんへの共感力、課題改善のための活動の動きや言葉に対する観察力と分析力、適確な指示、丁寧なレッスンで定評がある。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』(ともにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)の著者。
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