フィンランドにて、演奏の指導者になるべく研鑽を積んでいらっしゃる、クラリネット奏者の坂田亜希さんが、初回のレッスン後の体験について、シェアしてくださいました。ご本人のご許可をいただき、公開させていただきます。
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こんばんは。
レッスンに引き続き、たくさんのアドバイスを下さりありがとうございます。
昨日、春学期最後の個人レッスンがあって、驚くような体験をしたので共有させてください!
かわかみ先生とのレッスン後、楽器を持っていない時も、足の裏(私の場合は親指側を意識するとパワフルになれるようです)、肩甲骨と胸横筋、呼吸の背中のふくらみ注1、舌の位置注2、全方向からの光を感じる(私にとってこの表現は「視野を広くする」ためにイメージしやすくて分かりやすいです)ことを意識して過ごしました。練習は付箋を貼って取り組みました。
そんな後に迎えた昨日の個人レッスン。まだ全て同時には意識が払えないので、特に舌が下がらないように注意して臨んだところ、きっかけは忘れたのですが舌の位置の話になり(時間がなくてかわかみ先生とのアレクサンダーレッスンの話はできませんでした)、私は舌のイメージが細長くなっていたことに気付きました。
舌の左右の幅と動きを感じ(でも唇は上下)、喉の広さ(?)は保ったまま舌の奥を上げて、舌の両端で奥歯を持ち上げるようなイメージで吹いたら、スロートーン(鳴らすのが難しいクラリネットの中間音域)で思うような音色が出せて、先生も音の変化にびっくりしていました。
かわかみ先生とのレッスンがなかったら、クラリネットの先生が言ってることの意味が分からなかったと思います。夏シーズンのとても良いスタートになりました。
呼吸の練習、継続します。バックハグで夫が足を曲げると、私の足が短すぎて、お尻が完全に夫の足に乗って座る状態になってしまうので、試行錯誤してみたいと思います。後ろからつかまれることで、背中側の呼吸を感じることはできています。
「微笑む」早速、付箋に書き加えました。
「反省してもよいけれど、ダメ出しはしない」まさに出来るようになりたいことです。振り返っても、責めない姿勢、学び中です(「本当はこうできるのに」と思うことがそもそも傲慢な捉え方なのかな」という気がしています)。
つい、長くなってしまいました。申し訳ありません。どうしても先生に昨日の経験をお伝えしたくて…。
ATは習得するのに時間がかかるものと思っていたので、こんなにすぐに具体的な変化に繋がって驚いています。先生の的確なアドバイスのおかげです。ありがとうございます!引き続きよろしくお願いします。
坂田亜希
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引用者注
注1 肩甲骨と胸横筋、呼吸の背中のふくらみ
アレクサンダ-テクニークのディレクションの「背中が長く広く」のアレクサンダーテクニーク教師かわかみのレッスンでの言い換えの一部分
注2 舌の位置
舌の位置や動きやポリヴェーガル理論でいうところの、腹側迷走神経複合体の構成要素の舌咽神経の支配を受けます。自律神経がうまく機能しなくなると、からだが演奏にふさわしい状態になりにくく、あがったり緊張したりすることもあります。
ポリヴェーガル理論については、こちらをご参照ください。
舌の位置が落ちすぎるときには、
- 自律神経が不調で、表現にはふさわしい状態ではない
- 喉の違和感が生まれる
- 首に違和感が出やすい
- 管楽器奏者の場合には、タンギングがやりにくくなる。多彩なテクニックが使いにくくなる。
管楽器奏者向けのレッスンについては、こちらをご参照ください。
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