チェロやコントラバスは、楽器と弦の向きが地面に対して45度より確実の大きい角度になるので、弓の動きが弾く弦によって、大きく変わります。
チェロの場合には、弦は4つありますが、
奏者から見て、もっとも左側にあるA線を演奏する場合と、
奏者から見て、もっとも右側にあるC線を演奏する場合とでは、
胴体との関係で、弓の軌跡(軌道)がまるで異なります。
A線を弾く場合
チェロのいちばん左側のA線を大きく下げ弓(ダウン・ボウ)で弾いていくとき、弓元や弓毛の真ん中辺りで弾くときにはさほど苦労はないのですが、弓先で弦を弾くときには、弓が軽くなり、毛から弦への圧が軽くなりがちです。
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繰り返しになりますが、A線を下げ弓で弾いて、弓先が到達したときに、圧が軽くなります。
上記の課題を解決するために、背中側の広さを弓の動きに対して、オポジションにします。
オポジションとは主要なディレクションや動きが効果的に働くために1対となって働く不可欠なディレクションです。
ただし、背中側全体とオポジションにすると、
- 弓の動きに胴体が振られやすくなりますし、
- 弓先が弦を通過するときに、軽くなりますし、
- 上げ弓への切り返しがうまくいきません。
下げ弓のときには、左半身の背中側の広さを、下げ弓の動きに対抗させます。
上げ弓に切り返すときには、別のコツがあります。
詳細をお知りになりたい方は、レッスンにいらしてください。
C線を弾く場合
チェロのいちばん右側のC線を大きく下げ弓(ダウン・ボウ)で弾いていくとき、弓元や弓毛の真ん中辺りで弾くときにはさほど苦労はないのですが、弓先で弦を弾くときには、弓が軽くなり、毛から弦への圧が軽くなりがちです。
弓の動く方向が右斜め後ろ方向になるのも、弓先が弦に到達したときに軽くなる原因のひとつです。
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背中側全体を躊躇なく上に広くするディレクションと、背中側を底面にした仮想の三角柱の面を左右に立て、弓と手と前腕と二の腕の関係は極力変えずに、右腕は右側に立てた仮想の面上を斜め後ろに動いてゆきます。左腕は左側に立てた仮想の面上にあります。
上げ弓に切り返すときには、別のコツがあります。
詳細をお知りになりたい方は、レッスンにいらしてください。
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