アレクサンダーテクニークのレッスンでのオーボエ奏者の方のリクエスト
2017年7月13日(木)から7月16日(日)にかけて、福岡市でアレクサンダー・テクニークのレッスンいたしました。
7月16日(日)のグループレッスンでは、オーボエ奏者の方と、アレクサンダーテクニークのレッスンしました。
この方はすでに何度も熱心にアレクサンダーテクニークのレッスンをご受講されている方で、所属するアマチュア・オーケストラは全国大会の常連さんです。
今回の課題は、オーボエを演奏するときに、呼吸にムリをしいらざるを得ないので、難しい。その課題をアレクサンダーテクニークを使って解決する糸口を見つけたいとのことでした。
アレクサンダーテクニーク教師、オーボエ演奏中の課題を見つける
はじめに演奏していただきます。
このとき、アレクサンダー・テクニークを教える私も、他の生徒さんたちも、全体的な姿や動きや音色を観察します。
さて、観察の結果、演奏中に背中側を少し押し下げていることが観察できました。
背中側が”押し下げ”られると、演奏中にブレスを取るのが困難になり(息を吸うのが難しくなり)、楽器が重くなります。詳細はコラム『管楽器奏者の楽器が重いという課題と、呼吸がしにくい、息が吸いにくいという課題を一挙に解決する』をご参照ください。
課題解決のためのアレクサンダーテクニークのレッスン
そこで、背中側が広がることを促します。脚から足は地面の方に、胴体より上の背中側は上に広がります。
写真は、ふくらはぎの面を上の方から下の方に、そして足関節から踵、そして地面へのディレクションを指導しているところです。
上の方に広がるためには、下の方にも広がる(あるいは降りる)必要があります。
そして、「デリケートに頭部を解放して(首が自由に、頭は”前に上に”)、肋骨方向に胴体の奥行きを思い出して、胴体の背中側と側面と正面と股関節を解放する」という基本のディレクションを思います。
そのように注意を向けることによって、身体の背中側は、上と下に同時に広がります。
楽器を構えるときも、少し私たち自身に余裕を与えて(アレクサンダーテクニークのインヒビション)、そして「デリケートに頭部を解放して(首が自由に、頭は”前に上に”)、肋骨方向に胴体の奥行きを思い出して、胴体の背中側と側面と正面と股関節を解放する」という基本のディレクションと、「ふくはらぎの面を上から下に、そして足関節から踵、そして地面へ」という補助的なディレクションを思います。
アレクサンダーテクニークのレッスンの結果、オーボエ演奏の表現力がアップ
そのようなディレクションを与えることによって、前方の重さ(楽器と療腕)とのバランスを取ることが容易になり、
今回のアレクサンダーテクニークのレッスンの結果、次のことが起こります。
(1)楽器を構えるときの腕や肘や指や肩や肩甲骨周辺や腰などへの負担が減る。
(2)呼吸がしやすくなる。
演奏の音の量と響きが豊かになりました。
みなさまに聞いていただけないのは、とても残念です。
こういうのは写真を見て、比べられるものではないかもしれませんが(しかもアングルが違うので)
アレクサンダーテクニーク福岡レッスン
次回のアレクサンダーテクニーク福岡レッスンについては、下記をご参照ください。
アレクサンダー・テクニーク&ボディマッピング福岡ワークショップ
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