2016年6月4日(土)に日本リフレクソロジスト認定機構(JREC)様主催のアレクサンダーテクニークを使って、「やわらかい手になる」というお講座にて、教えました。
受講者は総勢33名の全国から集ってくださったリフレクソロジストのみなさま。講座の時間は3時間。全員に対して、2回以上、言葉と手を使って教えました。
依頼されてお講座をするときには、いつもテキストを作りますが、今回も講座用のテキストを作りました。そして、私としては珍しいことに、ほぼテキスト通りに講座を行いました。
かいつまんで、内容を説明します。
自律神経系を整える
まずリフレクソロジーのクライアントさんは、癒やされれるために、別の言い方をすると、ご自分のホメオスタシス(恒常性)を取り戻すためにいらっしゃるので、そのためにもセラピスト、リフレクソロジストがホメオスタシスを健康な状態にしておく必要があります。
例えば、自律神経系の交感神経があまりに活性化していると、クライアントさんの自律神経系にも好ましくない影響をあたえ(交感神経が活性化し、逃げるか・戦うかのモードになる)、皮膚や筋肉がこわばる。
そういう困った事態を避けるためにも、セラピストさんがやわらかい手になって、クライアントさんの抵抗なく手を使って働きかけるためには、まず自分自身の自律神経系を落ち着かせる必要がある。
もし自律神経系の交感神経が過度に活性化したら、脱活性化する方法が必要になるので、過度に活性化した自律神経系を脱活性化するための簡単な方法を1つご紹介し、みなさんと行いました。
セラピストがきちんとセラピーを行っても、まれに自律神経系が過度に活性化していると、クライアントさんが気持ち悪くなったり、体調を悪化させることがありますが、そういった場合にも役立ちます。
伸びやかになり、「からだ」のなかに”力の通り道”を開く
自律神経系の仕組みと自律神経系を脱活性化するための脳幹に働きかけるワークの後、アレクサンダーテクニークの原理を説明しました。
本来私たちは伸びやかに動くことができます。例えばセッションをするときに伸びやかでいると、地面から脚・胴体・腕・指を通って、クライアントさんに柔らかく、しかしきちんと働きかけが行われます。
しかし、私たちはなにかをしようとすると、私たち自身を押しつぶしがちです。生理学的には拮抗筋同士の同時収縮(共収縮)が起こります。
そうなると、例えばクライアントさんに働きかけるときに、「からだ」のなかの”力の通り道”が塞がれて、私たちの「からだ」のなかで衝突が起きます。そして衝突が起こると、衝突が起きたところや園周辺に大きな負荷がかかって、例えば腰や肩や二の腕や肘や手首や指に違和感・痛み・ひどい疲れが生じます。
受講者の方全員と棒を使ったワークを経験していただきました。最初に普通に押しいていただいて、次に私が手と言葉でアレクサンダーテクニークのディレクションを与えながら押していただきました。
押す人たちは押すときの力感が減るのに、押された方は柔らかく、かつ全体を圧倒的に後ろに持っていかれるような力で押されるのを経験します。
このワークの最中に、脇の下を極端に押し下げる傾向があったり、足関節を曲げようとするところが実際に曲がるところとズレていたりなどの個別の課題が見つかると、その課題についてもワークしてゆきました。
“力の通り道”を開いたまま。リフレクソロジーのセッションをする
そして、いよいよアレクサンダーテクニークを使って、リクレクソロジーのセッションをしていただきました。
腕と胴体を切り離す傾向がある人が結構多かったですが、言葉と手を使って、可能な限りご指導させていただきました。
なおセラピストの”押し下げ”が大きいとセラピストの自律神経系も活性化しやすいのですが、セラピストの全身のコーディネーションが整うと自律神経系の働きも落ち着き、クライアントさんの自律神経系も落ち着く、筋肉や皮膚が柔らかくなります。
そして、セッションをするときに、柔らかい力が、あるいは柔らかい重さが、深く作用するようになります。
レッスンのご感想をおふたりの受講者の方からいただいたので、転載させていただきます。
徳島のリフレクソロジストの方‐初回のレッスン
昨日は渋谷で アレキサンダーテクニークの講習に参加。
リフレクソロジストの身体の使い方、セラピストの力の使い方を学びました。
セラピスト自身が力が入ってしまうと、その緊張はクライアントに伝わる。つまりリラックスできないわけで、いかに力を抜いて、的確に圧をかけるかが大切。
JRECのリフレクソロジーは、体重の乗せはずしで波のようなリズムにより、リラクゼーション効果が高い西洋リフレクソロジーです。
私たちリフレクソロジーのインストラクターは、受講生の実技講習の限られた時間で、効率よくテクニックを伝える必要がある。
こちらも緊張するが、受講生もかなりの緊張の時間である。力を抜いて・・・といわれても、なんのこっちゃ?だ。この力を抜いて圧をかける のホントの意味がわかってきたのは、リフレクソロジストになってから何年も後だった。
アレキサンダーテクニークでは、そのコツが少しわかる。(一回受講しただけなので少し)
ちょっと必要なところに意識を向けるだけで、モデルになってる側に伝わってくる圧が違う。!!
『力を抜いて圧をかけるの意味』も 早く理解できるのではないか。(やる気があれば)
これは楽しみ。
さっそくリフレクソロジストのたまごちゃん達に伝えよう
徳島のアロマ・セラピーならクレイル Claire@claire.aromaのタイムライン2016年6月5日より引用。
旭川のリフレクソロジストの方-3回めのレッスン
久しぶりにJREC主催のセミナーへ。 参加証明書をいただきました。
セミナーに行ってきました_20160606_1
今回のアレクサンダーテクニークセミナーのテーマは「やわらか手をつくる」
主働筋と拮抗筋が同時に収縮すると、からだが潰れてしまうのだそうです。
トリートメント中や後に 違和感、痛み、ひどい疲れを感じるのは 普段、無意識にそういうからだの使い方を しているのかもしれませんね。
それが・・・アレクサンダーテクニークで指導していただくと スムースに力が伝達され
なんていうか・・・手が触れた瞬間から違うんです。
やわらかな手なのに、しっかり刺激が伝わるというか。
本当にスゴイ!!!
しかも、 からだに負担がかからずラクなんですよね~。
前日はリフレクソロジーの実技の復習もありました。
クライアントさんに必要な施術を提供できるよう
これからも頑張ります!
PureHeart 佐藤博子
Heart ~ピュアハート~
より引用。
ご紹介くださいった、今回JREC様にご縁をいただきましたのは、KKアロマ主宰者でJREC理事の川口香世子先生のご紹介をいただいたからです。感謝いたします。
スケジュール
ほぼ毎日、東京荒都荒川区(町屋)や池袋や荻窪や渋谷にて個人レッスンをしています。
横浜の大倉山や三ツ沢上町にて、月に2‐3回平日の水曜日を中心に横浜個人レッスンをしています。
東京・神奈川(横浜その他)・埼玉・千葉・茨城等への2-10名の出張レッスンも随時行います。
出張講座・研修随時受付中です。
少人数のレッスン主体の全国出張のご依頼随時受け付け中です。
アレクサンダー・テクニークの学校の2016年7月の予定です。 7月6日(水) 9:00-17:00 横浜・大倉山個人レッスン 7月8日(金) 9:15-12:00 札幌グループレッスン1 7月9日(土) 9:15-12:00 旭川レッスン 7月10日(日) 9:15-12:00 札幌グループレッスン3 7月7-8日(木-金)、7月10日(日) 札幌個人レッスン 7月13日(水) 18:20-20:50 東京・幡ヶ谷グループレッスン
効果的な力・重さの伝え方
全身の”力の通り道”を開き方を学びます。 それを通じて ピアニストの方には重量奏法-重力奏法(腕の重さで弾くこと)のほんとうの意味を 弦楽器奏者の方には、効果的に弦に力を乗せる方法を ボディワーカーの方にはクライアントさんへの効果的な力あるいは重さの伝え方を学ばれるでしょう
7月15-17日(金-日) 福岡個人レッスン 7月15日(金) 18:40-20:50 福岡グループレッスン1 7月17日(日) 9:15-12:45 福岡グループレッスン2 7月20日(水) 9:00-17:00 横浜・大倉山個人レッスン 7月23日(土)9:15-11:45 東京・幡ヶ谷グループレッスン
指の動き、運指を自由に
腕のラセンのディレクションを使って、活動中の指の自由な動きを取り戻します。 ピアニストの場合には、オクターブを弾きやすくします。 管楽器奏者・弦楽器奏者のの運指の改善に
7月25日(月) 14:00-16:30 東京・荻窪グループレッスン
効果的な力・重さの伝え方
コメントを残す