いちアレクサンダーテクニーク教師としてメディアに登場する女性の窮屈な写真に反対します
以前からいちアレクサンダーテクニーク教師として、人として憂慮していたことがあります。
ここ20から30年くらいに顕著になった傾向だと思うのですが、パフォーマーのチラシの写真やホームページの写真、女優さんの写真、テレビドラマの番宣の写真、果てはグラビア写真に至るまで、わざわざ不自然で窮屈な姿勢で撮影したものが多いのです。
具体的に言うと、胸を張って、頭を後ろに引いて、胸の大きさを強調した写真です。
よかれと思ってしてしまう世間で言うところの”正しい姿勢”の典型で、とても残念なことに、首や肩や背中側を緊張させた姿勢です。
そして、アレクサンダ-テクニーク教師の観点から見ると、そういったものが広く多くの日本人に、姿勢に関する誤った観念を植え付けているように思えてなりません。
アレクサンダーテクニークが推奨するのは自由で、いつでも動く準備が取れた態勢
そういう鋳型にはめ込んだような作りこんだ姿勢に私たち自身を押し込めなくても、アレクサンダーテクニークが推奨するのは、いつでも動くことのできる自由な体勢に近づけば、魅力的な写真は撮ることができます。
アレクサンダーテクニークのレッスンの生徒さんで、写真家の大塚忍さんが、同じくアレクサンダーテクニークの生徒さんの声楽家の阿部理香さんを撮った写真。
素敵です。
この写真が良いなあと思った方は大塚忍さんにコンタクトしてください。掲載にあたって、ご本人たちからご了承をいただきました
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