アレクサンダーテクニークを使った音楽家がカラダの使い方を教えるようになるコースのご報告_2025-06-26(木)

アレクサンダーテクニークから生まれた響く音メソッド®講師トレーニング_2025年6月26日(木)
音楽講師が生徒さんにカラダの使い方を教えるようになれる響く音メソッド®2025年6月26日(木)

アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのご挨拶

アレクサンダーテクニーク教師のかわかみひろひこです。

2003年から教え始め、ヤマハさんから2冊を本を出しています。

『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』

『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』

アレクサンダーテクニークから生まれた響く音メソッド®の講師トレーニングの報告

今回の受講者は、フィンランド在住のヴァイオリン奏者Yさんと、ピアノ奏者でピアノ教師のYさんです。

 

アレクサンダーテクニーク教師の立場からのフォーカルジストニアの方へのレッスンについて

私が設定したテーマとして、フォーカルジストニア(局所性ジストニア、職業性ジストニア) に関して講義をしました。
病気の概要、その方たちにレッスンする場合におススメするワークや、注意点について講義をしました。

フォーカルジストニア(職業性ジストニア、局所性ジストニア)の概要

フォーカルジストニアに原因については大きく分けて2つの説があります(『脳の中の身体地図』インターシフト 参照)。

  1. 脳のなかの身体地図で、隣り合った地図が複数の場所をインデックスしているという説
  2. 交感神経が過剰に活性化しているという説

医療機関や科学が提供している治療法・改善法は3つ

  1. 酒井直隆医師のスロートレーニング
  2. 古屋晋一先生による非侵襲で頭皮上から脳を電気刺激する経頭蓋直流電気刺激法(tDCS)
  3. 外科的な手術-手術後、症状がぶり返すことがある

アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこ発案のトレーニング法

ウォールワークを発展させたニュアの手順

小指の根元の筋肉のトレーニング

皮膚のボディマッピング-人によっては症状が悪化する可能性もある

内臓のボディマッピング

ヴァイオリン奏者Fさんとのアレクサンダーテクニークの原理を応用したレッスン

ニャアーのワークの効果

ヴァイオリン奏者Fさんから、ウォールワークを発展させたニャアーのワークの効果について質問があり、下記のように回答しました。

・運指の改善
・指の独立
・指の力の入りすぎや力の抜けすぎを防ぐ。
・発生・歌唱への好影響。

体験されたいとおっしゃったので、ビフォー&アフターで歌を歌っていただきました。

Fさんご本人から音程のブレがなくなったというフィードバックがございました。

アンサンブルの相手の演奏を自分が出した音のように聞こえる方法

Fさんから、アンサンブルの相手の演奏を自分の出した音のように聞こえる方法はないかというご質問をいただきました。

そこで実験的になりましたが、演奏家の脳における聴覚処理の特性(聴覚野だけでなく視覚野も聴覚を担う)を生かしたワークを行いました。ワークの詳細はレッスンで行います。

ピアノ奏者のYさんに演奏していただき、Fさんにワークを実践していただきます。

Fさんからは、「まるで自分が演奏するときのようにドキドキした」とフィードバックがございました。

実際の演奏の場面で使えるのかどうかについては、今後実践を重ねていくことが必要になります。

演奏で寄り添う意図で遠慮しているように聞こえた!?

ヴァイオリン奏者のFさんから、前回の日本でのアンサンブルで、ピアノ奏者の演奏に寄り添う意図があったのに、複数の方たちから「ピアノ奏者に遠慮しているように聞こえた。いつも通り、好きなように演奏すればよいのに」というご感想をいただいたというお話がありました。

私からは、そういうことはよく聞く話だと申し上げました。

また、ピアノ奏者のYさんから、ピアニストは「合わせに行くと音楽がつまらなくなる」とよく言われるというお話がありました。
そして、お互いが自由に演奏しつつ要所で合わせる高度なアンサンブルの重要性をおっしゃいました。

おそらくその通りなのでしょう。

ピアノ奏者Yさんとのアレクサンダーテクニークの原理を応用したレッスン

右手と左手の演奏を合わせすぎないこと

ピアノ奏者のYさんご自身は、ちょうど右手と左手の演奏を合わせすぎないことをテーマにされていたのですが、Fさんへのアドバイス前後で、演奏の質が改善されました。

時に言語化することは大事ですね。

草むしり後の左の腰の違和感

ピアノ奏者のYさんから草むしりを行ったときの左の腰の違和感に関するお話があったので、草むしり後の腰の違和感を軽減するエクササイズをご指導しました。

以前に腰の左側や膝に違和感があったときに、腸骨筋のストレッチをお勧めしたのですが、今回おススメしたのは、体側を伸ばす運動です。ラジオ体操にもあるものですが、当然アレクサンダーテクニークの原理を使って行います。

左腰の違和感が消えたというフィードバックをいただきました。

あなたも仲間に加わりませんか?

響く音メソッド®は、アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこが編纂した、音楽の先生が生徒さんにカラダの使い方を教えるようになるためのメソッドです。

現在講師トレーニング実施中です。

説明会は随時開催します。



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ABOUT US
かわかみ ひろひこアレクサンダーテクニークの学校 代表
第3世代のアレクサンダーテクニーク教師。2003年より教えている。 依頼人である生徒さんへの共感力、課題改善のための活動の動きや言葉に対する観察力と分析力、適確な指示、丁寧なレッスンで定評がある。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』(ともにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)の著者。
アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのプロフィールの詳細