9月21日(土)に茨城県在住のピアニスト前田和弘さんが、横浜で開催したアレクサンダーテクニークのグループレッスンをご受講くださいました。
ブログにご感想を書いてくださいました。
こちらをご覧ください(別ウィンドウが開きます)。
引用
テーマ:雑記(音楽)
高校時代の恩師に勧められ、初めてこの名前を聞いたのが10数年前。その時からずっと興味を持ってはいたものの、実際にレッスンを受けたことはありませんでした 。
満を持して、ようやく昨日、初レッスンを受けてきたわけですが、驚きと発見の連続でした。
講師は、かわかみひろひこ先生。
僕の他に数名受講者がいましたが、その方たちは既に何度かアレクサンダーテクニークのレッスンを受けている方たちです。
最初に感じたことは、皆さん、自分の体がどのように動いているかよく分かっている。自分の体を観察できていて、意識が向いていると感じました。
まず先生が、椅子から立ったり座ったり、歩いたり、手を上げたり下げたり、上を向いたり下を向いたり等々、日常生活で何気なくしている動作をするよう促します。
それについて、どこが辛いか?どこに違和感を感じるか?という問いかけがあるのですが、一瞬驚きました。
別に重い物を持ち上げたり、体に負荷をかけてる訳ではありません。単に椅子に座ったり立ったり、日頃普通にしている動作です。
辛いわけないだろうと内心思いつつ、もう一度自分の体の動きを注意深く見つめながら同じ動作をしてみると、なるほど、局所的に違和感を感じるのです。
僕の場合、椅子に座ろうとするとき、太ももの筋肉をすごく使っていることに気付きました。
そのあと、先生の言葉がけと、動きのアシストをしてもらいながら同じ動作をすると、なんだか楽々とスッと自然に動けるのです。
不思議な感覚でした。でも気持ちいいんです。
上を見上げるとき、僕は首だけを動かしました。
下を見るとき、同じように首だけを動かしました。首という、一部分だけを動かしました。
ですが先生の言葉がけにより、
上を見るときに尾てい骨を意識したら、首に違和感なく動きました。
下を見るときには脇の下を意識して背中の伸びを意識したら、気持ちよく動きました。
二通りの動きを比較することによって気付きましたが、首だけを動かしているときは、頭蓋骨の重さを首だけで支えている感じがしました。
他にもたくさんの驚きと気付きと発見がありましたが、一番感じたことは、“体全体は繋がっている”ということです。
Wikipediaの冒頭に「心身(すなわち自己)の不必要な自動的な反応に気づき、それをやめていくことを学習する方法」と書いてありましたが、まさにその通りだと思いました。
また、視覚についてのお話もありましたが、視野を広げるというか、目線の意識を変えただけで体全体が安定したりするのを体感できたのも大きな収穫でした。
昨日のレッスンの理解を深めたく、何とか頑張って文章にしてみましたが、新しい発見と驚きの連続だったので、昨日の感動の1割ほどしか表せていないかもしれません
ですが、本当に濃い2時間半でした。
ずっと前から興味のあったアレクサンダーテクニークですが、きっと10年前に受けても、今回ほど大きな収穫はなかったかもしれません。
元々姿勢が悪く、肩や顎などに無駄な力が入りやすいのを自覚しており、学生生活が終わったあと数年かけて自分の弾きかた(姿勢や座り方)を変えようと試みていた時がありました。
同じ頃、左手首にガングリオンが出来てしまったことがあり、それを機に腕や手首の使い方を自分なりに工夫したりしました(そうしたらガングリオンは自然と消えてしまいました)。
演奏の仕事に追われていた20代、身体が上手く使えず、極度の緊張がついてまわるようになってしまいつつの連日の本番、スランプ真っ只中の時に迎えたソロリサイタル。
それから30代になり、少しずつ色々落ち着き始め、今年から初めたピラティス。
色々な経験を経て、自分なりに自分の身体と内面に向き合ってきたことを踏まえた上で、昨日のレッスンを受けられたことが良かったような気がしました。
これからももっと身体の動きについて理解を深めていきたいです。
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