私がアレクサンダーテクニークと出会ったのは、2012年に行われた、歌手で、AL講師の方のワークショップを受けたのがきっかけです。
15歳から始めた声楽の勉強で、大学卒業後、特に悩んでいたのが、身体の使い方です。
一般的な声楽家よりも小柄な体型なので、声楽のレッスンを受けていても「身体を使いなさい」という指導を受けるのですが、具体的にどの筋肉をどう使うか、自分の骨格、身体にはどんな特徴があるのか、という疑問や、身体を大きく使う、体重を増やす…などの指導に戸惑いがあり、自分でも理解、実践しようとヨガやバレエ、ピラティスなどのレッスンも受けていました。
各レッスンで、ヒントになる事はたくさんあり、身体も気持ちよくなっていたのですが、実践的かつ具体的に歌に生かせる事を学ぶには結びつかなかったので、もっと筋肉、骨格、運動機能について理論的に学びたい、といつも思っていました。
これらの悩み、自分の身体に対する疑問がかわかみ先生のレッスンを受け始め、レッスンを重ねるたびに、ひとつひとつ、丁寧に解決されていく事を感じています。
毎回のレッスンでは身体の成り立ち、動きを感じ、自分の癖を見つめ直し、具体的にレッスン時に課題としていること、問題点にフォーカスしてレッスンが進んで行きます。
レッスンを受け始めてから、本番中に、自分の身体を客観的に感じる事ができるようになったと思います。
まだまだ、ああすれば良かった、こうすれば良かった…、と、試行錯誤の繰り返しですし、状況や体調により、毎回新たな課題は出てくるのですが、「身体を感じる力」が少しずつついて来たと思います。
また、自分の演奏だけではなく、生徒さんのレッスンでも、より客観的に身体の事が分かるようになりました。
かわかみ先生のレッスンで教えて頂いたワークをすぐに生徒さんに実践してみたり…、レッスンの幅が広くなったと実感しています。
これからもレッスンを継続して受け、より深く自分の身体、他の人の身体について学びを深めていきたいです。
柳生たみ Yagyu Tami プロフィール
昭和音楽大学音楽学部声楽学科卒業。
たきかわ音楽祭においてフロンティア賞を受賞。
札幌市民芸術祭新人音楽会出演。三岸好太郎美術館リサイタル出演。
オペラ「愛の妙薬」「秘密の結婚」「フィガロの結婚」「カプレーティ家とモンテッキ家」「コジ•ファン•トゥッテ」「ヘンゼルとグレーテル」「バスティアンとバスティエンヌ」に出演。
オペラ作品以外にも北海道内、札幌市内のコンサートに出演。
子供向けのコンサートやマタニティーコンサートを企画、出演している。
2014年渡英。Dartington International Summer Schoolにてマスタークラス修了。
中村佳子、井出祐子、牧野正人、Linda Perillo各氏に師事。
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