映画「スターウォーズ」でレイア・オーガナ姫(エピソード7では将軍)を演じたキャリー・フィッシャーさんがお亡くなりになりました。
「早く映画創らないと、みんな死んじゃうよ」って妻の言った通りになりました。
ご冥福をお祈りします(これって道教的な考え方? キリスト教徒は何というのかしら?)。
とにもかくにも、
フォースとともにあらんことを。
実は、私のスターウォーズ・ファン歴は20数年。年齢に比べると短いのです。それは小さい頃から流行りものには走らないという、ひねくれた性格で、一切見なかったからです。
はじめてエピソード4から6を見たそれものは、大学1年生のときでした。大学のレポートを書くために、仕方なく。
当時一般教養で、若桑みどり先生という方の美術の講座を履修していました。前期のレポートで「私の怪物論」というのを書かなければならなかったのです。
ギリシア神話のペルセウスが退治した化け物とか、ヤマタノオロチとか、酒呑童子とか、鬼ヶ島の鬼ではありきたりだったので、誰も書かないテーマにしよう。
そういえば、スターウォーズ、ゴリラみたいのとか、たくさん出ていたなと。
初めて見て、面白かったです。そして、ファンになりました。
レポートは優をもらいました。
テーマはスターウォーズ最大の怪物ジェダイの背景にある中国の神仙思想について
オビワンがヘタクソなチャンバラで死んだら、遺体が消える。ヨーダが死んでも消える。あれは尸解得仙(しかとくせん、しかいとくせん)。 ジェダイは尸解仙(しかせん)だったのですよ。
そういうことを中国の道教の研究書を引用しながら、論証しました。
レポートを返却いただいた後の雑談
みどり先生「あなた面白いわね。専攻は何?」
わたくし「法学科です」
みどり先生「ああ、やっぱりね(後略)」
みどり先生、ウィキペディアに掲載されていました。私が知る彼女は、マニエリスムの専門家で、授業では図像解析学を駆使して、いろんな図像や造形や風俗を解析しまくってました。それこそエジプトのピラミッドから、当時はやりのワンレン・ボディコンまで。深い知性と洞察力と深い教養の持ち主でした。
彼女の口癖は
「この文化果つる地に。。。」
「私はルネッサンスの嫡出子」
彼女は2007年に亡くなりました。そのことは後で知りました。亡くなったのは、ちょうど私がアレクサンダー教師として芽が出始めた頃です。
もう1度お会いして、今は人の動きを見て、その背景にある文化に敬意を払いながら、表現をじゃまする癖(くせ)をやめていくのをお手伝いするお仕事をしているのですよと言いたかったです。
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