2004年10月21日

メールありがとうございます。
返信遅くなってすみません。

 

(中略)

 

さて、2回ほどグループレッスンを受けさせていただき、 その時感じたことやレッスン後の変化について、思ったことを書いてみたいと思います。

まず、最初のレッスンの時は先日もお話したとおり、 何をどうしたらいいのか、アレクサンダーテクニックとはそもそもどういうもので、 私にとってどんないいことをもたらしてくれるのか、 さっぱりわからず、ただマッサージされていただけのような気がします(笑)
かと言って、2回目のレッスンで理解できたわけではないのですが。

 

今思えば、ちょうど1ヶ月前までは、自分の置かれている現状(身体がツライとかしんどいとか痛いとか)を考えられなかった、うまく認識していなかった気がします。
今年の4月から800人近くの学生を前にして教えるという仕事が始まってからというもの、 そんなに大変だと思っていたわけではないのに、やはりすべてが初めてなわけですから、 精神的に辛かったのかもしれません。

 

10月2日に終わった学生達の発表会に向かって、親身になって取り組むうちに、教えるということに対して、自信が持てず、その打開策も見出せないまま夏が過ぎていきました。

 

ちょうどその頃、ダンサーの仕事も入ってきて、ダンサーとしての自分にもそこはかとない不安と自信のなさがつきまとい、どうしたらいいのかわからなくなっていました。

 

指導をすることにも自ら踊ることにも自信がなくなっていた私は、自分の身体に対する「思い違い」だとか「身体の使い方」という言葉の切れ端を、アレクサンダーテクニックのHPでたまたま見つけ、指導の現場で、もしくは自分の稽古で、なんとか役立てられないだろうかとふと思ったのです。
アレクサンダーテクニックのWSを受けてみようと思ったのはきっとそういうことがきっかけだったのだろうと思います。

 

2回のレッスンを通して感じたのは、言葉によって認識・理解することで(または認識・理解し直すことで)その意識の変化が、実際の動き方を変えている(ようにかんじられる)ということです。
これまで自分を締め付けていた誤った考え方(それまではそれが間違っているとは思っていなかった)に 気づき、少し考え方を変えるだけで身体が楽になった。
言葉にしてしまえばそれだけのことなのですが、 実際に体験してみると、身体の使い方における小さな変化をも奇跡に近いことのように感じられます。

 

こうした体験ができたことで、私は少しずつ自分の身体を省みることができるようになりました。
いや、身体を意識することはダンサーとして以前からやってきたことではあったのですが、 そうした精神状態になかったために、自分の身体を意識する余裕ができたといっていいかもしれません。
現実に、学生達の発表会が終わったということもありますが、今は少しだけ、自分の身体に可能性を感じられるようになりました。
これは私にとって大きな変化といえるかもしれません。

 

「踊る」ということは身体を動かすということのほかに表現性の問題が絡んできて
さらに高度で複雑な悩みを抱えることになりますが、それはそれとして、 まず自分の身体をみつめるという地味だけど根本的な作業に立ち戻ることが最も大切で、 最も怠ってはならないことなのだということを思い出すことができただけでも 今の私にとっては大きな収穫です。

 

あまりうまく説明できなくてすみません。
少し抽象的かもしれませんが、おおまかに言うとこんなかんじです。
今日から12月の新作のためのリハが始まりました。
11月のグループレッスンの時には疲れ果てているかもしれませんが、
次回のレッスンでもまた新たな発見ができますことを祈りつつ・・・
では。