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アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのご挨拶
アレクサンダーテクニーク教師のかわかみひろひこです。
2003年から教え始め、ヤマハさんから2冊を本を出しています。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』
『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』アレクサンダーテクニークから生まれた響く音メソッド®の講師トレーニングの報告
2025年6月20日(金)に響く音メソッド®のオンラインの講師養成コースのグループレッスンをしました。
今回の受講者は、フィンランド在住のヴァイオリン奏者Yさんです。ヴァイオリン奏者Fさんとのアレクサンダーテクニークの原理に基づいたレッスン
伴奏パートを演奏するときに難しさを感じるというお悩み
Fさんから提示された課題は、オーケストラやアンサンブルにおいて主旋律を支える伴奏パート、すなわち「潜る」役割を担う際の演奏についてでした。
メロディーを弾く相手を支えようとしても、特に左手の形に安心感が持てず、音が浮いて主旋律を超えてしまう感覚があったのだそうです。
「音が漂っている状態」を意図的に作り出すことの難しさに直面していらっしゃいました。
そこで、この課題を解決するため、具体的な身体ワークを提案しました。
間際をとらえるワークでは、ワーク後に、音の輪郭がはっきりしたそうです。
視神経に働きかけながら肘で行うクロスクローリングや、二の腕と前腕を逆方向に回旋させるワークでは、弓の動きに全身が巻き込まれないようになりました。
これらのワークの後、Fさんは自身の聴こえ方に顕著な変化が起きたとおっしゃいました。
これまで意識が逸れがちだった低音(ベースライン)が自然かつクリアに聞こえるようになり、主となる音と和声を保つための付属的な音とを、明確に聞き分けられるようになったのだそうです。
レッスンが進む中で、すべてのワークに共通する核心として「際の際の際」というキーワードを提示しました。
これは、アレクサンダーテクニークの基本的な概念の1つである決定的な瞬間(あるいは選択の時)を時間だけでなく、空間にも拡張した概念です。また、アレクサンダーテクニークの代表的なプロシージャーであるhands on back of the chairを応用したものです。
ものすごく簡単に要約すると、境界部分に私たちの成長を広げる可能性があるということです。Fさんの日本での演奏会のフィードバック
レッスン後半、Fさんの最近の日本での演奏会を「ちはやふる(激しいが荒っぽくない)」と賞賛しました。
Fさんご自身は、その日のアンサンブルの演奏にかなり課題が多くがあることをお感じになったそうですが、
「課題を見つけられること自体が才能であり、伸びしろの証」だと申し上げ、Fさんが自身の演奏に悔しさや課題を感じることこそ、さらなる高みに到達できる可能性の表れだと申し上げました。あなたも仲間に加わりませんか?
響く音メソッド®は、アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこが編纂した、音楽の先生が生徒さんにカラダの使い方を教えるようになるためのメソッドです。
現在講師トレーニング実施中です。
説明会は随時開催します。
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