執筆日:2003/12/28
使い方はコミュニケーションに影響する-日本に向かう飛行機のなかで
2003年1月、日本に向かう飛行機のなかでのできごとです。教師トレーニング中の話です。
シアトルのアレクサンダー教師座間晶子さんのお見送りを受けて、飛行機に乗りました。
本当はエコノミーだったのですが、他の方から席を変って欲しいといわれて、ビジネス・クラスに乗りました。新しい座席には、ひとりひとりが映画を見れるように、液晶画面が備え付けられていました。
となりの窓側の席には、若いアジア系の女性が座っています。
その女性から声を掛けられました。
となりの女性「わたしの画面がつかないのだけれど、どうするの?」
わたし「こうするんだよ。こうするとね、ほら、つくでしょう?」
となりの女性「ほんとうね。どうして、つかないのだろう?」
わたし「どれどれ、あっ、これ壊れていない?」
となりの女性「そんなことって、あるの?」
わたし「スチュワーデスさんを呼んでみよう」
わたし「彼女のテレビが壊れて見れません」
スチュワーデス「ほんとうですね。(となりの女性に向かって)それでは、
別のサービスをさせていただきますので」
わたし「私の席と変ってもよいですよ」
スチュワーデス「この紳士が席を替わってくださるとおっしゃっています。
お受けになりますか?」
となりの女性「はい、ぜひ。ありがとう」
そうして、わたしは彼女と席を交換した。面白かったのは、彼女は英語を話し、わたしは日本語を話していたのに、話がよく通じたこと。彼女は、とてもからだの使い方が適切で、全身を使って表現していたし、わたしも適切に使っていたからだと思います。
自分自身の使い方が適切だと、意思の疎通がよりうまく運ぶようになることがわかった経験でした。
コラムの目次はこちらに。
コメントを残す