公開日:2010年6月6日
2009年10月23~25日札幌にて開催したアレクサンダーテクニーク第10回ワークショップの個人レッスンを受講されたときのフィードバックです。ご本人からは転載のご許可をいただいております。
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ついに2桁回数に達した、かわかみひろひこ先生の札幌WSに参加した。今回は、アレクサンダーテクニークのグループレッスンに出られず、個人レッスンのみ。楽器(ドラム)を実際に使用してのレッスンとなった。
場所は、札幌市内の某スタジオで8畳間。
本物のドラムを叩くのは、ほぼ1ヶ月ぶり。自分のセットじゃないと思い通りにいかないことも多いけれど、やっぱり演奏することそのものが楽しい。本物の楽器を使用して練習すると、演奏が楽しくなってしまい、良くも悪くも夢中になって、「そういえば練習中だった・・・」なんて思うこともしばしば。
●内臓のひとつひとつにスポットを当てていきながら演奏してみる。
先生のハンズオンを背中から受けた状態で演奏する。
いままで気付いていなかった、胴体の緊張や弛緩、また捻るような動きが観察できた。
呼吸も幾分柔らかくなった気がする。呼吸そのものがリズムに現れる感じ。無機質にリズムが並ぶのではなくて、生々しいうねりが出てくるような感じ。自分の腹の中にうねりがあって、それが音に出る感じ。気のせいじゃなければいいな。
●脇の高さはどんな感じ?脇は下から支えられている。
自分の腕は、思っていたより高い位置にあることを思い出した(※僕の場合)。
ハイハットの位置が高く感じなくなる。スネアとハイハット間の行き来がしやすくなる。クロスハンドの窮屈さがなくなる。
●バランスボールに座って跳ねる。まりつきしてみる。・・・坐骨~胴体~頭のてっぺんまでの長さを思い出す。
足と手のつながりが良くなる。足と胴体が切り離された感じがなくなる。意識が上に行く、視界も上に広くなる、音も上に広がり、太く大きくなる。
座りへの意識も変わる。座高が高くなった感じ。上に伸びてはいるが、背中をピンと緊張させているわけではない、心地よい状態。
●右に左に振り向く→スワイショウ
演奏時の左右への意識が生まれる。胴体からスティックへの、エネルギーの伝わりが良くなる。
●ラウンジ(フェンシング的な動き)、左右に足を開く・戻す
シンプルな動きではあるが、胴体の長さを思いだしやすい。舞台袖とかでやると面白いかもしれない。
●寝転がって、片腕ずつ、時計または版時計まわりに動かす。
肩甲骨周りの存在も使えるようになる感じ。バックビートなど、フォルテ時の音圧が増す。
<ライドシンバルを打つときに上げっぱなしとなる、右腕の負担の軽減>
右手を上げるとき、僕は左に身体を傾けたがるが、そのときに身体の左側を短くすることはせず、広がっていくと思ってみる。
右腕の負担の軽減になると同時に、胴体の窮屈さも解消できる。要、長時間演奏での実験。
<前後の速い移動>
スネアを2回叩き、すぐ正面のタムを2回叩く・・・をできるだけ速く繰り返す。
タムからスネアに戻るときに、わずかに胴体側に引き込むくせをやめる。ときおり、えらくストレスなく移動できる瞬間があることに気付く。
<トラディショナルグリップ(左手)のタム移動>
僕はトラディショナルグリップのとき、よくスティックが手前に流れてしまう。
流れてもいいから、他の指の方向性を思いながらやってみるとのアドバイス。
そのときに気付いたこと・・・今まで、1打叩くごとに、薬指の上にスティックが戻ってきていると思い込んでいたが、実際には、速いフレーズではスティックは薬指に触れない。そのことに気付くと、うまくいくようになった。
やっていないことを、やっていると思いこむと、失敗するということがわかった。
今回のレッスンは、いままでのレッスンの復習・総まとめ的だった。
生楽器を使うことで、より実践的な生かしかたが見えてきた気がする。それを探していくのが今後の課題だな。
アレクサンダー・ドラムメソッドみたいなものができれば面白いなと思う。
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