アレクサンダーテクニークのレッスンを受けている方にも、受けていない方にもお勧め
今回のテーマは、アレクサンダーテクニークの初めてのレッスンをご受講される前に、行うことをお薦めするエクササイズです。
そして、このエクササイズは、アレクサンダーテクニークのレッスンを受けた経験があるかないかにに関わらず、あるいは今後受けることがあるかどうかに関わらず、ご自分について、気づきを深くするためのエクササイズです。
もし、すでにアレクサンダーテクニークのレッスンをご受講していらっしゃるのでしたら、次回のアレクサンダーテクニークのレッスンをご受講される前にやってみましょう。
どうしてもおひとりではできない場合には、私とアレクサンダーテクニークのレッスンで行うこともできます。
アレクサンダーテクニークのレッスンを受けるさまざまな動機
アレクサンダーテクニークのレッスンを受ける動機として、例えば次のようなこのがあります。
- 思うように動けないと感じることがある。
- 演奏するとき
- 踊るとき
- お仕事をするとき
- 活動中・活動後に腕や首や腰や膝が痛くなったり、違和感があったり、重くなったりする。
- 舞台の本番やプレゼンテーションなどであがりやすい(あがり症になりやすい)。
あがり症についてはアレクサンダーテクニークキョウシガ考察する、ステージ本番でのあがり症、過度な緊張とはなにか—多重迷走神経理論(ポリヴェーガル理論)の視点からもご参照ください。
アレクサンダーテクニークのレッスンをより有効なものにするための棚卸
アレクサンダーテクニークのレッスンをより有効なものにするためにどうしたらよいでしょう。
そのためには、棚卸し(たなおろし)を行いましょう。
棚卸の方法は2つです。
- 書き出す。
- スマホかなにかで動画を撮影する。
今回は書き出すワークを説明します。
アレクサンダーテクニークのレッスンをより有効にするための棚卸のための書き出すワーク
いったい、どういう場面で、「思うように動かない」あるいは「痛くなる」ことをご経験をされていらっしゃるのか、レッスン当日までに書き出すことをお薦めします。
最初は何も出ないかもしれません。しかし、折に触れて、気づいたときにノートに書き込んでおく。
まず網羅しようとすることが大切です、
人によっては、「いつも」思うように動かない」あるいは「痛くなる」と思う方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、それでは、あなたご自身にとって、まったく手掛かりになりません。
あるいは、もしあなたがご受講されるアレクサンダーテクニークの教師が、あなたの選んだアクティビティー(註)のレッスンをする教師でしたら、 その教師の手掛かりにはならないでしょう。
仮に本当に「いつも」であったら、特にどういうときにひどくなるのかについて、書きましょう。
例えば
- 頭を動かして右のほうを見るときのほうが、左を向くときに比べて、首から肩にかけての当たりに痛みや違和感を感じる。
- 空高く見上げると、首の後ろ側が痛い
- 舞台の本番で過度に緊張したり、あがったりするのでしたら(いわゆるステージ・フライトまたはあがり症)、具体的にはどういうことが起こっているのか
ステージ・フライト(あがり症)については、こちらもご参照ください。
そんなことを書き綴るとよいのです。
このエクササイズのなかでもっとも重要なことは、目をつぶったり、「からだ」のなかを見つめるような眼をせず、周囲の環境とつながっていることです。と申しますのも、目をつぶったり、からだ」のなかを見つめるようにしたりすると、「からだ」が押し下げられ、ますますうまくいかなくなるからです。
私たち自身がしている癖(くせ)に気づくことが難しいとお感じになったらもご参照ください。
このコラムの参考にしたアレクサンダーテクニーク以外のワーク
このプロセスを通して、現在の私たち自身のベースラインを知ることができます。
ベースラインというのは、アレクサンダーテクニーク用語ではなくて、一般的に、自分自身の状態の基準(いつもの状態)を意味します。
もしかしたら、アレクサンダーテクニークのレッスンが終わった後、そのメモを見たら、すっかりなにもかも変わってお感じになる方もいらっしゃるかも知れませんね。
あるいは、その変化は小さいかもしれませんが、日常生活における実践とアレクサンダーテクニークのレッスンの受講を繰り返しているうちに、数か月経ったら、確実に変化していることに、お気づきになるでしょう。そうです。ベース・ラインは変化するのです。
このエクササイズは、日本におけるネイティブ・アメリカンのブッシュ・クラフトとその精神世界の第一人者である、川口拓さん(註)の教えと、川口さんの助手を務めることもある寿原煌介さんのアドバイスを参考にさせていただきました。
参考になる本は、『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』(裴英洙 著、ダイヤモンド社)です。ふつうのスケジュール帳にジャーナルを書く方法が書いてあり、お勧めです。この本では、ジャーナルではなく”カラダ手帳”となっています。
学び続けるために—-ジャーナルのすすめ もご参照ください。
註 アクティビティーのレッスン
アクティビティーのレッスンについては、こちらをご参照ください。
註 川口拓さんについては、こちらをご参照ください。
初出 2012年06月01日 07:34 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=69843891&comm_id=1240902 を再編集して掲載した。
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