トルーシュさんのお茶会の後、地域疼痛ケア協会設立総会に行ってまいりました。
私の1回り以上年下の”お兄さん”の理学療法士の山崎瞬さんが立ち上げられました。
山崎さんとは10年以上のお付き合いがあります。私のアレクサンダーテクニークのレッスンに対して、理学療法士の立場でいただけるコメントは、生理学的に説明するとそのように表現できるのだといつも感謝し、それが新しい発見につながることも多く、私にとってはとても大事な方です。
会の目的や研修で人材を育てることや特典等いろいろ工夫されていることや、医師の方や鍼灸師の方やメーカー(ソマセプト ミオを開発・販売している東洋レヂン株式会社)などの協力者を得ていることに感心しました。
来賓でいらした地域医療にも関わるお医者様で、弘前大学の小林只先生は、講演の中で独居老人の方たちの孤独死についてもお話しされました。
脳溢血や心筋梗塞で亡くなった方の多くは、玄関の方に頭を向けていることが多い。これは亡くなるまで2-3分は時間があったからで、助けを求めようとした、
もともと一人暮らしができるほど元気な方たちだったから、もし膝や腰がいたくなかったら、助けを求めることに成功し、助かったかもしれない。
だから疼痛では死なないというのは嘘で、疼痛を減らすことによって、孤独死を減らすことができ、それによって、救急隊員の方たちや警察の方たちや、忙しすぎてパンクしそうな宿直の医師の負担も減るのだというお話については、目から鱗が落ちる思いでした。
以前にご紹介しましたが、アレクサンダーテクニークの腰痛を含む背中の痛みに対する効果は、British Medical Journal(英国医師協会誌)の2008年8月19日出版号にエビデンス(臨床結果などの科学的根拠)が掲載されました。
公開されていますので、英語力に自信のある方はこちらを御覧ください。
私自身は治療家ではなく、鍼灸師でもマッサージ師でもなく、リハビリ職ではなくて、あくまでも教育職です。
こういった方面については、アレクサンダーテクニークを使って、鍼灸やマッサージやリハビリを効果的にする方法を探求することにはたいへん興味はあるのですが、直接そういったことを治療するとか治してあげることを私自身が行うことには熱意が持てません。
首コリや肩コリがひどい方ともレッスンしますが、あくまでも「からだ」の使い方をご指導しているのです。
ですので、こちらの団体の会員として活動しない可能性が高いのですが、他の来賓の先生の公演の内容もたいへん興味深く、勉強になりました。
ゲストのお一人が、私が強化選手や準強化選手の方たちにご指導させていただいている日本ダンススポーツ連盟の現役の選手の方だったことにも驚きました。
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