アレクサンダー・テクニークならびにボディマッピングの捉え方
アレクサンダー・テクニークならびにボディマッピングは、こころ・からだ・霊性が統合された、自分自身という存在の使い方に関する技術あるいは学習法である。
そして、アレクサンダー・テクニークならびにボディマッピングは癖を防止することについて画期的な効果があり、その結果として、以下の効用が認められる。
「からだ」が快適になること
芸事や技術の習得・上達がスムースになること。
表現力の向上
運動能力の向上
舞台の本場や大勢の前でプレゼンテーションをするときのような、ここ一番という場面で、実力が発揮できること
そして、アレクサンダーテクニークがテクニーク(テクニック)=技術である以上、日常生活における実践とレッスンを繰り返すことによって、どなたにも確実に身につけることが可能である。
以上の3つを強調し、アレクサンダー・テクニークの普及活動を行う。
講師の日常生活における心構え
講師は、個人的に日常生活のあらゆる場面で、アレクサンダー・テクニークならびにボディマッピングを実践し、自分自身の可能性・地球に生きる生物の一員である、人としての幸福を追求する。
講師は、日常生活におけるアレクサンダー・テクニークならびにボディマッピングの実践と、学問の周辺分野(運動学・生理学・解剖学・脳科学・心理学等)の学習・研究を続けることによって、より楽しく、より効果的なアレクサンダー・テクニークならびにボディマッピングの伝え方の工夫を行う。
目的と手段(手段の一例は、アレクサンダー・テクニーク)とを混同しない。
講師の活動について
講師は、アレクサンダー・テクニークやボディマッピングを、日本全国の、少しでも多くの方たちにお伝えする。
そして、少しでも多くの方たちが,アレクサンダー・テクニークを精神的・肉体的活動中に実践できるようにサポートし、結果としてその方たちの「からだ」を快適になり、そしてその方たちの「からだ」の快適さや表現力や運動能力の向上に役立てていただけることを目指す。
はじめの1歩として、生徒さんご自身が、精神的・肉体的活動を始める前に、ご自分自身に余裕を与えることができるようにサポートする。
あらゆる芸事・技術が教えられるときに、多くの場合、師はご自分の「身体感覚」と「言葉の感覚」の文化に基づいて説明する。
しかし、例え先生と生徒とが同じ日本語を話していても、「身体感覚」と「言葉の感覚」の文化は、それぞれの人によって異なっている、ユニークなものである。
だから、師と「身体感覚」と「言葉の感覚」の文化が異なる弟子には、師のアドバイスが伝わりにくい。
その結果学んだ者が、意味のわからないことを意味のわからないまま、次の弟子に伝えるという、言わば文化を劣化させる現象が起きている。
よく起こりがちな例を挙げるとしたら、
ピアニストの「腕の重さで弾く」
バレエダンサーの「頭を引き上げる」
ボディセラピストの「腰を入れる」
etc.
多くの芸事・技術の指導者の方たちがアレクサンダー・テクニークを使えるようになることで 、ご自分の芸事の先生からいただくアドバイスが、ご自分自身にとってどういうことを意味するのか理解していただく。
それによって、人の人たる力と優しさと誇りと度量を回復できるであろう。
そして、次の方たちに-つまりその方たちの生徒さんやお弟子さんたちに-お伝えするときに、より普遍的な本質を手渡していただけるように研鑚していただく。
未来へ希望を繋げる
これらの過程を通じて、文化をより洗練させていき、3世代後の日本の方たちが、より豊かに生きてゆけることに貢献する。