フリークライミング、ボルダリング愛好家TTさん(関西在住)のアレクサンダーテクニークのレッスンのご感想

ボルダリング<受講前>

私はアレクサンダーテクニークのレッスンを今年の3月ぐらいから開始致しまして他の先生に10回ほどレッスンをして頂きました。

私の当初のレッスン受講の目的は体が軽くなり日常生活が楽に送れること(以前は歩くときなどにも体が重く疲れやすかった)、

もう一つの目的は趣味で行っているクライミングに生かせないかと思ったことがきっかけでした。

10回のレッスンで歩く、立つなどの日常の動作は大分楽になりました。

クライミングに関しては、自分なりに少しずつ使い方を紐解いてはいるのですが、やはりスポーツの性質上どうしても腕などに力が入りやすくなります。

この点等をご教授頂ければと存じます。

またWEBに掲載してある、デリケートに頭部の重心を解放するなどの他のアレクサンダー教師とは一見違った指示にも非常に興味があります。

私は頭部の重心の存在を知らなかったためAOジョイントばかり意識していましたが、紹介されていた頭部の重心を描いた本などを見て、非常に頭が楽になりました。

<受講後>

先日は貴重なレッスンをありがとうございました。

体を潰さないこと、股関節の解放、親指の解放などが自分から抜け落ちていた視点でしたので大変参考になりました。

股関節に関してはあれから自分でも色々調べて見ましたが、自分の想像と実際の骨格が大分違っていて驚きました。

また近くにいらっしゃることがあれば是非レッスンをして頂きたく存じます。

<講師コメント>

「背中が長~く、広~い」というディレクションは、岩を掴んで、「からだ」を持ち上げるときには、脇の下・肩甲骨周辺を押し下げることを防ぐように使います。

脇の下や肩甲骨周辺を押し下げると、反対のお仕事をする筋肉が引っ張り合いをして(共収縮・同時収縮)、筋肉には力は入っても、岩を掴んで「からだ」を持ち上げることに、力を使われません、また血管が圧迫されて、血流が阻害され、腕の末端部は酸素不足・栄養不足になりがちです。

脇の下や肩甲骨周辺の押し下げが減ると、「からだ」を持ち上げるときの肩や腕の負担が減ります。

また岩を掴むときに、親指の伸筋が緩むディレクションを使うと、効率よく楽に岩を掴むことができるようになります。

またボルダリングで脚を上に向かうときに、座骨の方向を大事にすると、股関節から脚が動けるようになり、軽くなります。反対に仙腸関節をたくさん動かそうとする脚が重くなります。

レッスンは、アレクサンダーテクニークの基本のディレクションを、どのようにボルダリングやフリーフライミングに具体的に生かせるかという視点でレッスンを行いました。

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ABOUT US
かわかみ ひろひこアレクサンダーテクニークの学校 代表
第3世代のアレクサンダーテクニーク教師。2003年より教えている。 依頼人である生徒さんへの共感力、課題改善のための活動の動きや言葉に対する観察力と分析力、適確な指示、丁寧なレッスンで定評がある。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』(ともにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)の著者。
アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのプロフィールの詳細