F.M.アレクサンダー(1869-1955)と同時代人のC.G.ユング(1875-1961)や彼の追従者による無意識の定義が有名になり(例えば、氷山の水面下の豊饒な領域)、それに引っ張れ、多くの方が誤解しがちだが、F.M.の言う潜在意識は、何らかの刺激に対して私たち自身を乱暴に扱う私たちに備わった働きや、善悪でジャッジする私たちに備わった領域である。

ものすごく短く簡単に言いかえると、気づきの浅い領域である。

 

癖としての潜在意識は根強い。

しかし、F.M.アレクサンダーの用例に従えば、潜在意識は私たち自身の深いところにある望みではなく、人類に普遍のなにか素晴らしい豊かな可能性という意味では、けっしてない。

 

ちなみにオックスフォード現代英英辞典によると、subconsciousは

形容詞の意味は、「私たちが気づいていないのにもかかわらず、私たちの行動に影響を与える感情に関わる」

と書いてある(もちろん英語で)。

名詞の意味は、「人が自分では気づかない感情を含む人の心の領域の部分」

と書いていある(もちろん英語で)。

三省堂の新明解国語辞典には、「自分では少しも意識しないが、その人の行動や考えに影響を及ぼしている心の働き」

と書いてある。