12月19日(月)午後の東京でのアレクサンダーテクニーク&ボディマッピングのグループレッスンのご報告です。

 

本日のテーマは、腕の動き・ダンス回転系の動きを自由にする です。

 

ピアニストの方(レギュラー)

趣味でクラシックギターを演奏される方(レギュラー)

先日の発表会では、あがらずに演奏できたそうです

ご趣味で社交ダンスをされる方(静岡から初回の参加)

静岡県プロ ダンス インストラクター協会のプロのダンサーたちにレッスンしておりますが、その方たちの生徒さんです

フルート講師の方(初回の参加)

の方たちがいらっしゃいました。

 

では3部構成でレポートします。

 

回転系の動きについて

ひとつめ。

まず右を向いたり、左を向いたりしていただいたとき、どちらの方が動きやすいか、動きにくい方がどのあたりがひっかかったり、どのあたりが力むのか確認していただきました。

 

その後で、鎖骨・胸骨のあたりをポンポンポンと優しく叩いていただきます。「鎖骨、鎖骨、鎖骨。。。」「胸骨、胸骨、胸骨。。。」と言いながら、そして、右を向いたり、左を向いたりするときに鎖骨・胸骨が動いてよいよと思うと、右に向くことや左に向くことが少し楽になります。

 

ならに同じことを視神経をボディマッピングしながら行うと、胸骨・鎖骨の動きが立体的になって(それが分からなくても)、さらに動きやすくなります。

 

このように思っても、やめることができない癖があります。

例えば、左を向くときに、左の肩甲骨を内側に動かし始める。この場合は、「背中が広~い、背中が広~い」あるいは「背中の隅の肩甲骨が外へ、肩甲骨が外へ」と思うと、動きのフライングがなくなり改善します。

 

頭を動かすときに、脇の下を下に押し下げる癖がある場合には、この動きが僅かであっても、首の後ろの方の横に違和感が出ます。その場合には、地面から脇の下に向かって強いディレクションを思うと、押し下げ押しつぶしがなくなり、痛みやひっかかりや違和感が減ります。

 

この続きとして、回転方向と反対方向の視覚野への注意も組み合わせると、回転系の動き、踊りのターンがずいぶんスムースになります。

 

 

腕の動きについて

ふっつめ

腕の動きについては、胴体の背中側をつぶしながら腕を持ち上げる人が多いです。

例えば楽器を構えるときや、パソコン操作をするときに。腕にも重さがありますし、道具を持っていれば、さらに胴体の正面の重さが増します。

そのときに行いがちな癖は、背中側を潰して(押し下げて)、重心を後ろに動かして、前後のバランスをとることです。しかし、それをしてしますと、胴体の構造を背骨と横隔膜で支えられなくなり、背中側の筋肉が一斉に収縮(緊張)して、背骨と横隔膜で支えられなくなった重さを背中側の筋肉支える状況が生じます。このときもれなく、グリコのオマケじゃなくて、二の腕を下に押し下げる機能を持つ広背筋が収縮します。

そのようになると、ブレーキがかかっているのと同じ状況なので、腕を持ちげるために、三角金や大胸筋やその他の主働筋・協働筋が広背筋が収縮していないときに比べて、より収縮します。

楽器を構えるときなどは、主働筋・協働筋と拮抗筋が引っ張りっこして、ともに収縮するので(共収縮・同時収縮)、血管が圧迫され、血流が阻害され、背中や肩や腕や指の末端に向かう筋肉が酸素不足・栄養不足になり、違和感・痛み・ひどい疲れの原因になります。

また呼吸に伴う動きが邪魔されて(特に背中側)、息が入りにくくなります。

 

 

だからそういった癖あるいはじゃまを防ぐために、デリケートに頭部の重心を解放して(首が自由に頭が前に上に)、胴体の奥行を大事にして、胴体の背中側・側面・正面と上に開放して、さらに股関節が解放され、太ももが長~い、長~いによって、腕を動かすときに広背筋が過剰に収縮することがなくなり、腕は動きやすくなります。

 

 

ところが、まだ落とし穴があります。それは肩甲骨の動きです。腕を持ち上がるあいだは、特殊な踊りの振り付けをするのでなければ、背中の隅っこにある肩甲骨は「上に外に」動きつつ回転していく必要があります。ところが私たちは、ともすると腕を持ち上げるときに肩甲骨を「下に内に」押し下げる傾向があり、そのようになると、広背筋が収縮して、腕は持ち上げにくくなるのです。

 

 

その後、下を向いたり、上を向いたり、立ったり座ったり、歩いたりした後で、受講者の皆さんが自ら選ばれたアクティビティに向かいます。

 

アクティビティ

4部構成です。

社交ダンス

ご趣味で社交ダンスをされている方。今回静岡からの初参加です。彼女の先生たちが(ボールルームダンスのプロの選手の方たち)、私のレッスンをご受講くださっています。

 

ハイヒールを履いて楽に歩く

社交ダンスは7センチのヒールが標準なのだそうで、お訊きしたら、案の定ハイヒールを履くと、歩きにくくなるそうです。

そこではおひーるを楽に掃くための手順を行うことにしました。

 

一番最初の写真は、分かりにくいとは思いますが、つま先立ちになったり、降りたりをしています。

 

ハイヒールを履くと、踵の位置が高くなり、頭の位置がいつもよりも斜め前方上に向かいます。

ところが私たちがたいていやってしまいがちなことは(って私はハイヒールは履きませんが)、目に見える風景をいつもと同じ目線にしたくなって、頭を後ろに下に、そして背中側を潰します。

すると、ハイヒールの中で足が前に滑って、つま先が靴に当たって痛くなります。

 

それを避けるためには、まずつま先立ちをするときに、デリケートに頭がリードして、胴体の奥行を思い出しつつ、背中側・側面・正面を解放して、股関節を解放し、太ももが長~いと同時に、ふくらはぎの面を思い出して、足関節(足首の関節)から踵へそして空間へというディレクションを明確に思います。

 

そのようにして、腰に負担がかからず伸びやかになり、脚の楽な新しいバランスをいつでも作り出せるようにする。

 

そして、ハイヒール履いて歩く。生徒さんから「脚が軽くて楽です」というご感想をいただきました。基本のウォークのほかにサルサのウォークもしました。

 

ピアノ

今回はリズムに乗りにくい。特にゆっくり演奏するときに、とのことでした。たしかに演奏していただくと、なにか精彩を欠くような。。。

そこで「からだ」のなかに力の通り道を開くためのワークをしました。

 

まりつきと、ボールの上ではねる です。

 

ただ毬つきしても、ボールの上で跳ねても、ほとんど意味はありません。たいてい行いがちなことは、力いっぱいやっているのに、ボールは跳ねにくいし(左右を比較するとよく分かります)、ボールの上で跳ねると太ももや膝や腰が疲れてきます。

 

地面から指先まで、力の通り道を開く

全身を伸びやかにするディレクションが大事です。

それによって、全身の力の通り道が開くと、軽々とボールの上ではめることができ、毬つきもちょっとしか力を加えていないのに、驚くほど跳ね返ってきます。

この後でピアノを演奏していただきました。

クラシック・ギター

この方は以前は他のアレクサンダー教師の方からレッスンを受けた方で、その頃は「からだ」が苦しくなったらレッスンを受けて、だんだん苦しくなって、またレッスンを受けて。。。と自分で自由になる、楽にできるという感覚がなくて、それでやめられたそうです。

非常に向上心がある方で、皮膚のボディマッピングもほぼ毎日継続されています。すると具体的な「からだ」のイメージが豊かになるので、アレクサンダーテクニークのインヒビション(厚意に突進せずに、少し余裕を与える-自律神経系をアクティビティに対して適度にする効果がある)とディレクション(のびやかになるための指示)が架空のものではなくなり、本当に機能し始めます。

すると、その瞬間に動きたいように動けるようになる。すると活動中の落ち着きが増します。

 

クラシックギターを演奏する方は、足台を下に置く方も多いのですが、この方のスタイルは右の太ももを左の太ももに置くスタイルです。

アレクサンダーテクニークの教師によっては、このような態勢をとることに反対する教師もいますが、私は生徒さんがやりたいスタイルでよいと考えます。

 

ただし、一方の太ももを他方に乗せるときに、アレクサンダs-テクニークのインヒビションとディレクションを大事にすることが大事になります。また視神経を適度にボディマッピングすると、より自由になります。

左の写真は、指の動きと背中の広さ(特に肩甲骨の動き)に関するワークです。

生徒さんがアレクサンダーテクニークを使ってどんどん自由に動掛ける用意なっていくと、より自由に演奏できるように、細かな癖をやめていくワークをします。

 

 

 

 

 

フルート

初回のフルートの先生。

腹式呼吸や重心を下ろすという指示があまり大人の生徒さんにうまく働かないということで、今回別のやり方をご経験しようと思われたそうです。

 

演奏していただいて、とても素敵な演奏だと思いました。そして、ご本人はもっと大きな音を出したいとおっしゃいました。

 

こういう場合に、「お腹に息は入りません」的な理屈を言ってはいけませんね。たしかにインパクトをあ与えることはできるかも知らませんが、拒絶反応だって大きくなる可能性もある。

 

現在ボサノバのフルート奏者としてご活躍中の大久保はるかさんからお聞きしたお話をしました。

 

「イギリスの巨匠のトレヴァー・ワイ先生のところに留学した方から伺ったのですが、”今日は呼吸のことを学ぼう”とトレヴァー先生がおっしゃった途端、みんながまるで申し合わせたように、お腹ではなくて、背中の後ろ側に手を置いたそうなんですよ」というお話。

 

そこから呼吸の仕組みの定番について話をします。

一生懸命息を吸い込んだ結果肺が膨らむのか、

肺が膨らんだ結果空気が入るのか

前者だと答えた人はそのように軽々しているからですが、その場合は、楽器を構えるときに、背中側を潰してバラン試使用としている。結果的に腕を下す航海金が収縮して、楽器を持ち上げるのは自らの筋力で重くなり、血行が阻害されて、指の動きも悪くなる。そして背中側が膨らまなくなるので、自然に空気が入らなくなる。

細かいメカニズムは、ブログでは割愛します。

 

そして、手と言葉でサポートしつつ、レッスンを続けます。

楽器を持つときの、親指のディレクションを解説中

左の写真は、楽器を持つときの(構える前の話です)親指に与えるディレクションの解説中の写真です。

<効果>

運指が改善する=指の動きが自由になる

呼吸がしやすくなる(胴体から腕に向かう筋肉に影響を与えるため)

前腕や指の血行が改善する(無酸素運動で対処できるのはわずかな時間だけですから)

 

写真では分からないことですが、演奏の音が大きくなり(ご本人も「出やすくなった」とおっしゃいましたが、他の受講者の方たちのフィードバックを聞くまでは、音が大きくなったことにはお気づきにならなかったようです)、いっそうのびやかになりました。

 

「今まで背中のウェストあたりと股関節をつぶしていたかもしれない」とおっしゃいました。

 

おそらく写真を見ても、その違いはお分かりにならないでしょう。

 

 

 

 

 

本日以降の東京・横浜での個人レッスン・グループレッスンの予定です。

 

東京での個人レッスンは、年末は12月29日まで行います。30日も相談に応じます。詳細はこちらへ。

 

 

12月21日(水) 9:00-17:00 横浜・大倉山個人レッスン

 

 

1月11日(水) 18:20-20:50 東京・荻窪グループレッスン

活動中の腕の動きを自由にして、負担を減らす。

踊りの回転系の動きを楽にする

腕のボディマンピング&視神経のボディマッピングから

 

 

1月11日(水) 9:00-17:00 横浜・大倉山個人レッスン

 

 

1月14日()10:10-17:50 東京・荻窪ピアニストのためのグループレッスン

腕の重さで演奏する(重量奏法、重力奏法の本当の意味)

 

 

1月15日() 9:15-11:45 横浜・大倉山グループレッスン

あがり症からの回復&存在の質を変える(序)

アレクサンダーテクニークとSEソマティック・エクスペリエンスを使って、自律神経系の健康的な反応を取り戻すワークと周囲に与える質を変えていくためのワークを紹介します。
個人レッスン&セッションでどのように進めていくかということも説明します。

 

 

1月25日(水) 9:00-17:00 横浜・大倉山個人レッスン

 

 

1月30日(月) 14:00-16:30 東京・荻窪グループレッスン

あがり症からの回復&存在の質を変える(序)

アレクサンダーテクニークとSEソマティック・エクスペリエンスを使って、自律神経系の健康的な反応を取り戻すワークと周囲に与える質を変えていくためのワークを紹介します。
個人レッスン&セッションでどのように進めていくかということも説明します。

 

 

2月18日()10:10-12:30 東京・荻窪グループレッスン

活動中の腕の動きを自由にして、負担を減らす。

踊りの回転系の動きを楽にする

腕のボディマンピング&視神経のボディマッピングから

 

 

2月22日(水) 18:20-20:50 東京・荻窪グループレッスン

右半身・左半身の使い分け

演奏やダンスなどの活動で自由な動き、高度な動きに不可欠な左右半身を使い分けるためのワークをします。

 

 

2月26日() 9:15-11:45 横浜・大倉山グループレッスン

楽器や道具に「からだ」の地図を拡張する

脳科学が明らかにしたことは、うまくいっているときに、私たちは、接触を通じて、道具とその周囲の空間に、「からだ」の地図を拡張します。これをペリパーソナル・スペースと言います。
地図の拡張を容易にするためのエクササイズも紹介します。

 

 

2月27日(月) 14:00-16:30 東京・荻窪グループレッスン

楽器や道具に「からだ」の地図を拡張する

脳科学が明らかにしたことは、うまくいっているときに、私たちは、接触を通じて、道具とその周囲の空間に、「からだ」の地図を拡張します。これをペリパーソナル・スペースと言います。
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