2017年11月11日(木)午前中の札幌グループレッスンの記念写真

2017年11月11日(木)午前中の札幌グループレッスンの記念写真

遅くなりましたが、昨年11月の札幌での出張レッスンのご報告をします。

 

11月10日(木)14時過ぎに羽田を発ち、16時前に新千歳空港に到着。そのまま札幌に移動して、18時から腰痛をお持ちの初回の方とアレクサンダーテクニークのレッスン。その後で、数回アレクサンダーテクニークをご受講くださっている舞台芸術家の方とSEソマティック・エクスペリエンシングのセッションを行いました。

 

翌11月11日(金)午前中にグループレッスンをしました。
いらしたのは、6名の方。ピアノ教師の方たち、看護師の方(初回)、前日個人レッスンをご受講くださった方、ピアニストの方たち、トロンボーン奏者の方(初回の方)。

 

最初にアレクサンダーテクニークの基本について、ワークをしてゆきました。

右を向いたり、左を向いたり、

腕を持ち上げたり、下したり

上を見上げたり、見下ろしたり、

立ったり、座ったり、歩いたりしました。

 

今回は視神経のボディマッピングを行いました。視神経のボディマッピングを行うと、胸骨・鎖骨を含む腕の動きが改善され、脚の動きも改善されます、それを経験いただきました。

 

その後おひとりずつ、持ってこられた課題についてレッスンしました。

 

トロンボーン奏者の方とのレッスン

トロンボーン演奏とアレクサンダーテクニーク

トロンボーン演奏とアレクサンダーテクニーク

トロンボーン演奏-胴体の奥行を大事にする

トロンボーン演奏-胴体の奥行を大事にする

個人レッスンを挟んで、16時からグループレッスン。4名の方がいらっしゃいました。ピアニストの方と、乗馬のインストラクターの方、整体の先生と、講師業の方。

 

 

全身を伸びやかにして、特に胴体の奥行を大事にすると、呼吸が楽になり(息が入りやすくなり)、楽器を軽く支えることができるようになります。

 

トロンボーン演奏の際には、スライドを右手で操作します。前にスライドさせるときには、背中側の左半身の方向が、右腕が前方に動くためのオポジション—1セットになった、動きをスムースに、しなやかにするための方向—となります。

 

右手を後ろに引くときには、右半身の背中側の方向がオポジションになります。

 

太ももの骨(大腿骨)と骨盤との区分け

大腿骨と骨盤との分離

大腿骨と骨盤との分離

左の写真は、骨盤と太ももの骨との区分けのワークです。

 

このワークは、私の先生のウィリアム・コナブル博士(ビルさん)から教えていただいたワークです。

 

太ももの骨の大天使。。。もとい大転子を掴んで、太ももを外に内に動かします。大転子は脚の骨の一部なので、当然その動きをします。

 

ところがご近所の座骨は、座骨についている筋肉事態は動きますが、骨自体は動きません。

 

当たり前のことです。あたり前のことなのですが、理屈では分かっていても、経験として分かっていないことは多いのです。このワークを行うと、たいていの方は、ワークした脚を地面に卸したときに、左右の脚の長さが異なったようにお感じになります。股関節周辺の筋肉、つまり胴体の正面から脚に向かう筋肉と、お知りから脚に向かう筋肉が同時に緊張することが(これを生理学的には共収縮あるいは同時収縮という)減るからです。

 

ピアニストの方とのワーク

ピアノ演奏

ピアノ演奏

ピアノ演奏のときに全身を伸びやかにする

ピアノ演奏のときに全身を伸びやかにする

エスケープメント機構までを「からだ」の一部にする

エスケープメント機構までを「からだ」の一部にする

何度もレッスンをご受講くださっているピアノ奏者の方とのレッスン。

 

レッスンはいつも基本からです。

全身を伸びやかにすることで、演奏のときの腕や肩への負担を減らすことができます。

 

特に脇の下を押し下げることを防ぐ必要があります。

 

私たちの「からだ」あるいは身体は脳にマップされています(大脳の運動野と体性感覚野と小脳)。そして身体の周囲の空間もマップされています。これをペリ=パーソナル・スペース(身体近接空間)と言います。

 

そしてこの脳にマップされた身体近接空間は、道具との接触で道具とその周辺にまで拡張されます。

 

特にピアニッシモで演奏するときに必要ですが、もちろんフォルティッシモで演奏するときにも必要になります。

 

身体地図をエスケープメント機構に拡張することによって、楽器が「からだ」の一部になるのです。

 

"マイナスの手"実修

“マイナスの手”実修

“マイナスの手”を実修中の写真です。

 

“マイナスの手”は私が再発見した手順ですが、私見ではアレクサンダーテクニークの伝統的な手順の”Hands on back of the chair”の前提になっています。

 

これを行うことで、指がスムースに動きようになります。運指が改善します。

 

そして音の質をよりクリアーにすることができます。エスケープメント機構のマッピングもより確実になります。

 

 

看護師の方とのインヒビション体験

インヒビションの威力

インヒビションの威力(GIF動画)

アレクサンダーテクニークの原理のひとつにインヒビションというのがあります。これは直訳すると抑制ですが、この抑制はもともと脳神経科学の抑制(興奮の反対の意味)です。

転じてアレクサンダーテクニークでは、何かをする前に私たち自身に余裕を与える意味で用います。

 

そのようになると、自律神経系に変化が起こります。これについてはイリノイ大学の脳神経科学のスティーブン・ポージェス博士の見解-体重迷走神経理論を用いると、うまく説明できます(私見です)。

 

副交感神経に分類される新駅の一部は、社会神経とも言うべき働きをします。他者とつながる神経です。アレクサンダーテクニークのインヒビションによって、自律新駅の社会神経が正常に働くようになると、相手の社会神経も働くようになり、本人の意思では手伝おうとしなくても、生理的にはてつだってしまうのと同じことが起こります。

そして軽々と起こすことがあります。

 

インヒビションを使わずに床でやってみると、たいていは横にずりずりひきずる羽目になります。やってみると分かりますよ。

 

ご趣味でバレエをされる方とルルベとプリエ

股関節の可動範囲を広くする

股関節の可動範囲を広くする

ルルベ(GIF動画)

ルルベ(GIF動画)

プリエ(GIF動画)

プリエ(GIF動画)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一番左は、趣味でバレエをされる方と、アレクサンダーテクニークの原理-刺激に対する反応を変えることを応用して、股関節の可動範囲を広くするワーク。

 

次のGIF動画は、プリエをするときにインヒビションとディレクションを使って、全身を飲み屋化にしてルルベ。胴体の奥行を大事にして背中をつぶさないことがポイントです。そのようなディレクションを与えることによって、「からだ」が浮き上がるように軽くなります。

 

プリエは「からだ」が低くなるときに、全身を伸びやかにして、股関節を解放すると、とても軽くなります。

 

 

次回の札幌出張レッスン

次回は2017年3月23日(木)から3月26日()に、札幌でレッスンを致します。

 

3月24日(金) 9:15-12:00 札幌グループレッスン1

 

3月24日(金) 16:00-18:45 札幌グループレッスン2

 

3月25日() 9:15-12:00 札幌グループレッスン3

 

3月26日() 9:15-12:00 札幌グループレッスン4

 

3月23-26日(木-) 札幌個人レッスン