親指の添え方を指導する

親指の添え方を指導する(ハンズ・オン・バック・オブ・ザ・チェアの応用)

本日1月20日(火)11時から18時までのあいだ、ホリスティックサイエンス学術協議会主催で、東京は品川のKKアロマ・ホリスティック・セラピスト・スクールにて、フットセラピストおよびアロマテラピスト向けのグループレッスンを行いました。

 

メンバーの半数以上は東京の近郊以外からいらした方たちで、名古屋や静岡や日立や富山からいらした方たちもいらっしゃいました。

 

途中1時間お昼休みがありましたので、実質6時間でした。昨年の岩手セラピー研究会主催でリハビリ職向けのワークショップをさせていただいたときにも思いましたが、長時間のワークショップで同職種の方たちのグループになると、いつものグループよりも深くなりますね。

 

アレクサンダー・テクニークについて、いろいろな説明の仕方があります。典型的なものは、何かをしようとした途端に、ほとんど反射的にと言ってよいほど、びっくりしたときのように頭を胴体に押し下げ、「からだ」全体を押し下げてしまう。

 

でも、そうなのかな?と。確かに私たちの癖(くせ)に。そういう面があることは否定しませんが、

「この方法をやるのが正しい」

「このやり方が鉄板」

「この方法しかない」

「この道しかない」

と思い込んで、選択している結果起きている”押し下げ”癖(くせ)って、あるんじゃないかな?(もちろん他に選択肢がないから、ほんとうの意味では選択しているとは言いがたいのですが、本人的にはそれしかないことを選択しているのです)

 

棒を使ったゲーム-2015年1月

棒を使ったゲーム

例えば二人の人が、それぞれ長い棒の両端と両手を持って、一方が押して、もうひとりが頑張るとしますよね。そのとき典型的に起こるのは、腰部を斜め前方下に突き出しながら押すことです。つまり、誤った方法で腰を入れています。

その際に、人によって起こることの程度の差はありますが、頭はたいてい下に押し下げられますし、胸から腕に向かう筋肉は過剰に緊張します。

 

しかし、実際にはその方法を行うと、うまく相手を押すことはできません。

なぜなら、力が到達する以前に腰部が斜め前方下に押し下げられるのを、相手は感知して、防御態勢が整い、

そして、腰部が斜め前方下に押し下げられるので、地面から脚、胴体、腕、棒、相手と順番に伝える力の通り道が、股関節周辺と腰椎付近でせき止められ、相手まで力が十分に届かなくなり、そして滞った力で自分自身が傷めつけられます。

 

腕を下ろすときのわきの下の高さを指導 その1

腕を下ろすときのわきの下の高さを指導 その1

脇の下や頭の周辺が押し下げられたら、いっそう力の通り道が塞がれて、相手には力は届かず、自分自身へのダメージが大きくなります。

 

このことについては、以前武道雑誌の月刊「秘伝」2010年11月号に図解入りで書きましたので、詳しく把握されたい方は、そちらをご覧くださいませ。

 

しかし、押す人が広くて奥行きのある視界を受け取りつつ、頭がフワっとゴール際でバスケットボールをシュートするような方向に解放して、胴体の奥行きに注意を向けると、胴体が伸びやかになり、股関節に脚が動く隙間ができます。そして、地面から相手につながる力の通り道が開かれます。

腕を下ろすときのわきの下の高さを指導 その2

腕を下ろすときのわきの下の高さを指導 その2

本日のグループ・レッスンは。交代しながら棒で相手を押すのを、普段のやり方とアレクサンダー・テクニークを使ったやり方で経験していただきました。

 

こちらの狙いは、今までこうするものだと思い込んできたものの、いくつかは手段として適切かもしれないけれど、いくつかは完全に方法として誤っていることもあるかもしれないということに気づいていただくことにありました。

 

そして、うまく行く場合と、そうでない場合は、結果にはとても大きな違いがあるのですが、プロセスとしては本当に僅かな違いしかないということに気づいて欲しかったのです。

うまくいくときとそうではないときの違いは、方法論として抽出しにくいので、多くの人にとって、どうやったらうまくいくのかはなかなか方法論として組み立てにくいのです。

 

でも、アレクサンダー・テクニークのアイディアを使うと、ヒントが分かるかもね。最初のつかみはそのように行いました。

 

その後で、普段と見方と奥行きのある広い視界で見たときに、からだのサポートがナチュラルに強くなることを全員に経験していただいた後で、次に上を見たり、下に向いたりする動きを普段のやり方とアレクサンダー・テクニークをつかったやり方で経験していただきました。

 

上を見るほうが不得意だとおっしゃる方が多いのですが、一度コツがわかると、上を向くほうが楽な方が多くなります。

そのコツというのは、

頭部を上に傾けるのが環椎後頭関節(頭蓋骨と背骨のあいだの関節)から。たいていの方がもっと下でもっと後ろから頭を後ろに傾けようとして、首周辺に関節技を掛ける。

そしてもう1つ、背骨は、ベルトのところまでではなくて、おしりの割れ目の下の方の尾骨まで続いており、そこまで注意を広げておくことです。

 

下を向くときには、傾けるのは環椎後頭関節から下にですが、そのとき脇の下や背中側が上の方に向かうことを許すと、胴体が伸びやかになります。

 

あっ、秘訣を書いてしまったぜ。

 

 

そういうことを経験していただいてから、次のラウンドで、おひとりおひとり立ったり、座ったりするときに全身を下や前に押し下げないで、伸びやかなままに動くことを経験していただきました。

 

胸のリンパに働きかける

足から、胸のリンパに働きかける技法にワークしている

お昼を挟んで、2つのテーブルで、主宰者の川口香世子先生に選んでいただいた、典型的に癖が出やすいワークを3つ取り上げ、おひとりおひとり、順番にセッションする方と、セッションを受けるクライアント役を引き受けていただきました。

 

実はこれはクライアントさんがフィードバックをする練習でもあります。

 

セッションを改善していくためには、仲間から正直なフィードバックをいただく必要がありますから。お互いに仲間であり、先生でもあるのです。

 

今日の最後はクライアント役の方への近づき方を変えると、クライアントさんの「からだ」が硬くなったり、解放されたりするという”驚くべき事実”を経験していただきました。

 

今回のAチームの方たちとは、来月2月17日(火)に第2回目のグループレッスンを行います。