10月13日(木)は、アレクサンダーテクニークの福岡出張レッスンの1日目。

 

前回に引き続き、熊本の声楽家の方で、合唱指導をしている方がお見えになりました。
コロラトゥーラの方なのですが、急に音程が高くなるところが歌いにくくなったということなので、それについてレッスンすることになりました。と言っても、普通にレッスンします。

 

アレクサンダーテクニークの原理であり、重要な手順に、私たち自身に余裕を与えること(インヒビション)があります。

 

そのために必要なことのひとつは、表情筋を自由にすること、微笑むことだと私は思っています。

 

昔教師トレーニングを受けていたときに、ディレクターがいつも変な顔しているのが不満で、アレクサンダーテクニークのインヒビションは微笑むことだろう!と思っていたことがありました。

 

そうしたら、2008年にオックスフォードで、F.M.アレクサンダー師から直接訓練を受けた、エリザベス ウォーカーさんからレッスンを受けたときに、

「ひろひこ。微笑みなさい。微笑まないと、FMだったら、外に出て2ブロック歩いて来いや、と言ったわよ」

と面白そうにおっしゃったのです。

 

それ以降、何度そのことを忘れたことか。。。そして何度思い出したことか。

 

視界への注意の向け方もそう。変わると、からだのサポートが変わります。詳細は煩雑なので、レッスンに譲ります。

 

視界のことも、私見では、インヒビション-私たち自身に余裕を与えることに当然含まれます。微笑むときもそうですが、視界に注意を向けても、自律神経神経系が落ち着きが落ち着きます。

スティーブン・ポージェスの多重迷走神経理論で言うところの腹側迷走神経(延髄の疑核孤束核からスタートする迷走神経)が優位になり、社会的結びつき反応ともいうべきものが機能し始めます。

 

その自律神経系が健康的に働く状態で、でディレクションが有効に働き始めます。

自律神経が過度に活性化している状態で(交感神経が優位になっていたり、背側核からスタートする迷走神経が優位になったりしている状態で)、行われる指示はすべて足枷になり、重荷になります。ますます混乱が大きくなるだけル。

しかし、社会的結びつき反応ともいうべき反応が機能している状態で、アレクサンダーテクニークの4つのディレクションを思うと、それだけで全身が伸びやかになり、息や声の通り道が開かれ、声が伸びやかになります。

表情筋と声の関係、脇と喉の関係、足のボディマッピングと”支え”の関係に関する関係についてレッスンして、高いラまで容易にでるようになって。。。

 

時間が余ったので、階段を上るワークと下りるワークをしました。

熊本は再開したホールはまだ少ないそうです。

 

 

この後、プロのホルン奏者の方と、プロのフルート奏者の方、どちらも初対面の方でしたが、レッスンいたしました。

管楽器のレッスンは基本歌と同じですが、ことなるところもあります。

 

楽器を構えるとき、楽器を前方に構えるので、楽器と重さと楽器を持つ腕の重さのために、「からだ」の前方が重くなります。バランスをとるためにたいていの方は、背中側をつぶして、身体を後ろに逸らして、重心を後ろに移動させてしまうことがよくあります(下図の左側)。

エアー管楽器を構えるしかし、そのようにすると、通常胴体の構造を支えている背骨と横隔膜で、胴体の構造を支えられなくなり、背中側の筋肉をいっせいに収縮させて、背骨と横隔膜で支えられなくなった重さを背中側の筋肉を収縮させることで支える状況が生じます。

 

すると、二の腕を力いっぱいおろすときに収縮する広背筋が収縮します。広背筋は楽器を構えることについて、拮抗筋になりますので、主働金である、大胸筋の一部や三角筋がたくさん収縮(緊張)しないと楽器が支えられなくなり、血管が圧迫され、背中側や腕で指の筋肉は栄養不足と酸素不足になり、違和感や痛みやひどい疲れにつながります。

 

そして、背中側の筋肉が過剰に収縮するので、胸郭の後ろ側が広がりにくくなり、呼吸の吸気が阻害されます。

つまり、演奏にしくくなるのです。

 

だから、背中側をつぶしてバランスするのではなくて、アレクサンダs-テクニークの基本のディレクションを用いつつ、胴体の奥行を使ってバランスする必要があるのです。そのようにすれば、背中側の筋肉が過剰に収縮しないので、楽器を構えることも息を吸うことも邪魔されません。

 

他にも運指を自由にするための、親指のディレクションと身幅のディレクションも重要になります。

 

次回の福岡でのレッスンは、2017年1月26日(木)から29日()に行います。詳細はこちらに。

 

 

次回のアレクサンダーテクニーク福岡ワークショップ

2017年1月26-29日(木-) 福岡個人レッスン

 

2017年1月27日(金) 9:15-12:45 福岡グループレッスン1

 

2017年1月29日() 9:15-12:45 福岡グループレッスン2