韓国と北朝鮮が”終戦”に向かうとのニュースを読んで。政治的な話題が嫌いな方は、ご覧にならないでね。

 

 

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韓国では長いあいだ軍事政権が続いていたので、戦争が必要なったのだろうね。
元々は、共産主義の侵略から祖国を守るためであっても(旧ソ連が崩壊したときに朝鮮戦争は北の侵略で始まったことがロシア政府が公開した資料で明らかになった)、長い時間をかけて、目的と手段がごちゃごちゃになっていただろうし。

 

軍事政権が終わった後も、政権の汚職がひどい(日本もひどいが、比較にならないほど、もっとひどい)。これも開発独裁型な軍事政権の名残だろう。

 

 

数ヶ月前に池上彰さんが出演されたNHKの番組で若者たちが
「戦争が続いているって言っても、もう何10年もなにもないのよ。北がこちらを攻撃することなんてないわ」
って答えたけれど、若者たちにとってはずっとそうだったんだろう。

 

 

朝鮮半島の方たちにとって、南北融和が最大の関心になるだろう。また北朝鮮に進出した韓国企業の工場の生産は再開するだろう。人口5000万人しかいない韓国にとっては、実質生産人口が増える。しかも安い賃金で。また市場も増える。

なにより名目的にも戦争が終わるのは嬉しい。

 

 

ただ国の政策が大きく変わるときは、見捨てられる人たちもいる。
拉致問題の被害者やそのご家族。

 

 

新潟市内で拉致された横田めぐみさんは、転勤族のお嬢さんで新潟市にお住まいだった。

 

小学校4,5年生のときに、私も父の転勤で新潟にいたけれど、クラスの同級生の陽クンがめぐみさんの弟さんと同じヴァイオリン教室に通っていて、陽くんと弟さんがレッスンを受けているあいだに、外で待っていたはずのめぐみさんが人さらいにあった話を聞いた(陽クンとは数年前にFacebookで再会し、そのときに長年気になっていたこの話をもう1回教えていただいた)。

 

当時、明らかにはなっていなかったけれど、北朝鮮に拉致されたとの噂はあった。お家が旧社会党員の人以外は、みんなそう言っていた。

 

歩いてすぐのところに新潟砂丘から町を守る防砂林があった。防砂林と言うけれど、明治の頃に作られた防砂林は深い森になっていて、野鳥の宝庫だった。たぶん私しか知らない奥深部には、あっまーい野いちごがあった。

私は森を散歩するのが好きだった。でも、北朝鮮にさらわれるから、森にはひとりで行くなと、家庭でも、学校でも、ご近所さんからも言われた。

そこで、小学校5年生になってから、うっちゃんと加納君と3人で出かけることになったけれど、もし北朝鮮の工作員が拉致する気だったら、子ども3人ではどうにもならなかったろう。

 

 

拉致問題は私にとって、近所で起きた話で、他人事とは思えない。けれど、うやむやにされるだろうね。

 

このあたり、日本政府は外交の力が弱くて、北朝鮮には外交に完全に負けている。

トランプ政権と安倍政権の溝は、今回の首相訪米で明らかになったし、外交の失敗とモリ・カケ問題で安倍政権はレーム・ダック状態になるだろう。

次の政権は、韓国や北朝鮮と融和に傾く可能性もある。そうなったら、拉致被害者もそのご家族たちも、国家から再び見捨てられるのだろう。

なにしろ、長いこと、拉致はなかったことになっていたから。実は、公安調査庁が北朝鮮による拉致は拉致当時から把握していたことは現在は明らかになっているが、日本政府が拉致問題を正式に認めたのは、小泉政権になってからだ。

 

 

私は、国がやることは戦争でも平和政策でも、ものすごく残酷だと思う。ひとりひとりの国民は、大きな波の飲まれるばかりで、抵抗する手段がないこともある。