公開日:2009年8月30日

 

2009年4月5~6日札幌にて開催した第7回ワークショップに参加されたときのフィードバックです。ご本人からは転載のご許可をいただいております。

 

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平成21年4月5~6日、かわかみひろひこ先生のアレクサンダー・テクニーク札幌ワークショップに参加しました。

 

直前になって風邪をひいて体調を崩してしまい、車を運転する気力がなく、列車で行きました。そしたら、途中、遠軽あたりで冬眠から覚めたエゾシカの大群が出没して、列車が止まりました。おまけに帰りの列車も鹿で止まりました。もはや、鹿で止まるのは当たり前のようです。

 

ホテルは僕のお気に入り、トリニティ札幌。きれいだし、インテリア等のデザインが好きだし、ご飯がうまいし、場所もいいし。

 

そんな感じ(?)で、5日はグループレッスン。

 

集まった生徒は自分を入れて6名。かわかみ先生のWSでは、過去最小の人数でないだろうか?おまけに女性比率が多いのも、独特の空気感。

 

saiさん、まやんさん、介護従事者の方、オーボエ奏者の方、ピアニストの方、先生、私。

 

序盤は恒例となっている、テキストを使った説明から。

 

「頭蓋骨と背骨が出会うところ~右・左を向いてみる」ところで、思わぬ発見がありました。

 

僕は右を向くのが左を向くのに比べて大変なのですが、右を向くとき視線が下がっていっていたことに気が付きました。つまり、水平に首を捻れていなかった。

 

以前のレッスンで、「右側にあるタイコを、身体を捻って叩くのがつらい」というのをやったことがあって、そのことを思い出しました。自分では右も左も同じように向いているつもりでも、全然違うことをやっていた・・・。

 

今では、右を向くときのつらさがある程度改善されたと思います。僕の場合、右を向くときは、少し斜め上を見るくらいの気持ちで、ようやく水平に目線を送れるようです。

 

レッスンの途中で、背中が痛くなってきました。自分にとっては珍しい痛みでした。

 

その時に、へその上、へその下、会陰(えいん)、仙骨、尾骨に触れながら呼吸を感じる。また、2箇所を手で触れながら、その手と手の間になにが起こっているか感じる。

 

いつのまにやら、背中の痛みが消えました。呼吸が自分の身体をマッサージしてくれるのですね。人間の身体というのはうまくできています。

 

四つ組からのくずしや、背中で押し合いながらの座ったり立ったり、手をひっぱり合いながらの座ったり立ったり、四つんばいから頭での押し合い・・・。

 

背中が広くなるということが具体的にわかってきた気がします。
僕の場合は、背中方向へのベクトルとか、背中側のスペースとか、空気や壁のサポートを得るといったことを思うとうまく行く気がします。

 

 

背中での押し合いで、お互いの背中が広くなって、預けることを許すと、こんなにも楽に座ったり立ったりできるんですね。面白いです。
しかし、相手に背中を預けるという行為は簡単なようで意外とできなかったりするところがまた面白いです。

 

 

棒(かさ?)を持っての押し合い。

 

道具の先まで神経が通うような感覚。棒の先からもエネルギーが出ているような思い。相手の向こう側に届かせるような気持ち。

 

これは、楽器をやる人には大事ですね。

 

 

オーボエ奏者の方のレッスン。

アンブシュア。

「アイウエオのイ」の時、咽頭が開くというのは全然知りませんでした。僕は「ア」の時が開いているもんだとばかり・・・。

僕は歌うときに「ラ」がすごく喉が疲れて嫌なんですけど、それかなと思いました。

 

楽器の持ち方。

「オーボエを持ち上げる必要はありますが、肋骨を持ち上げる必要はありません。」

印象的な言葉でした。

 

ピアニストの方のレッスン。

後ろから見ていると、最初は背中をS字型に崩していた(?)ように見えましたが、レッスン後はなんというか「スッ」としていた気がします。
なんとなく低音が良くなった気もします。

 

自分のレッスン。

指の使い方を見てもらいました。

「左手の各指と右脳までの距離。右手の各指と左脳までの距離。」

各指への、個別の意識がはっきりしてきたような気がしました。指を細かく使う方や、独立してバラバラ動かす人に良いかもしれません。

あと、左手を動かす際の身体の緊張が軽減されました。僕は左手で難しいことをやろうとすると、特に全身の筋肉がきしむ音が聴こえる(「ゴーッ」って聴こえてくる)のですが、それが小さくなりました。

 

まやんさんの持ってきたバランスボード。

まずは、空中でバランスすることを放棄する。
安全に降りる練習をする。
恐怖心を取り除く。
ボードを左右に移動させる感覚をつかむ。

 

 

個人レッスン。

 

両足交互の高速連打(ツーバス連打)。

 

足の骨は二段式。内側のアーチが高くなっており、そこが土踏まず。若干、足が内側に入り込んで、土踏まずをつぶしているかもしれない。

 

7層のボディマッピング。骨髄、骨、骨膜、皮膚、毛穴・・・etc
身体全体に熱いものがたぎる感じ。しかし、はっきりとした効果はわからなかった、残念。何回かやらないと、気付かないかもしれない。

 

グループレッスンでもちょっと見てもらったフレンチグリップ(親指がスティックの真上にくるグリップ)での、中指フィンガーコントロール。

 

人差し指と薬指のトリル(回内・回外)。

 

左手のオープン・クローズ(キャッチ・リリースまたはプッシュ・プル)。

 

椅子の背もたれをつかむ。

 

壁に背中を預け、先生が指を引っ張り、それに対して背中が広がることを許すことで対抗する。鎖骨と肩甲骨は、自分の近くに寄せておく。

 

指と胴体の関連性。

 

背中が広がるのを許す。背中から後ろに向かう矢印。それの反作用で前に向かう矢印が生まれる。背中のサポートを得る。

 

胴体(特に左半身)の硬直の緩和。疲労感の軽減。腕の自由度が上がる。

 

背中方向へのベクトルを意識することで、腕をつぶしてしまう(もたれかかる)のをやめることができる。

 

 

スティックの軌道の修正。

 

スティックを動かすときに、軌道修正が入ることで、スピードやパワーがロスしてしまう。

 

そこで、軌道修正のための、ひとつのアイデア。

 

トラディショナルグリップのときの親指の方向性。親指のスティックに触れている部分は当然意識するけれども、それと共に、親指の先に向かうベクトルを思ってみる。

 

スティックが、自分側によれてくるのを防ぐ。

 

軌道を修正しようとすること、スティックをコントロールすることをやめてみる。
コントロールすることをやめることで、新たな発見ができるかもしれない。コントロールに費やしていたエネルギーを、別のところに注げるようになるかもしれない。

 

これは、バランスボードに乗るコツと似ていると思います。(上でバランスを取ることをひとまず放棄して、ただ傾いたら降りることを繰り返す。)

 

う~ん、今回はそんなに書くこと多くないかなと思っていたら、フタを開ければやっぱり長文。なんだかんだ収穫は多いのね。

 

とりあえず、自分の大きな宿題は、

 

グリップしているときの、指の方向性。

 

コントロールの放棄。

 

背中側への方向性。

 

しばらく、これらのことを思って練習してみます。

 

 

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以下は私かわかみひろひこからお送りしたコメントです。

 

7層のボディマッピングは全身がつながることを許すために行います。
暖かくなるように感じる方もいらっしゃいます。

 

Yちゃんのおっしゃるところのベクトルを意識するというのは、アレクサンダー用語ではdirection(方向性または指示)と言います。

 

上記のレッスンでは、うまくいかなうときに、コントロールしようとするのをまずやめます。あるいは小手先の対処をやめます。

 

これはうまくいっていない自分自身と出会うことです。とても勇気のいることです。

 

そして、スティックが流れるときには、それを防ぐために、なにかをするのではなく、「思う」のです。これはYちゃんは書かれたとおりです。

 

 

 

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