北海道のドラム奏者AIさんの3回目のアレクサンダーテクニークのレッスンのご感想

公開日:2009年1月15日

2008年7月21~22日札幌にて開催した、アレクサンダーテクニーク第5回ワークショップに参加されたドラム奏者AIさんのご感想です。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

かわかみひろひこ先生の

7月21日 9:00~16;30 アレクサンダーテクニークのグループレッスン
7月22日 9:00~9:45 アレクサンダーテクニークの個人レッスン

を受けてきました。その時の感想を思いつくままに書きます。

アレクサンダーテクニークのグループレッスン

受講3回目ともなると大分要領がわかってきて、まず円に座ってトトロさんを渡しながらの自己紹介。レッスン経験の多い(人によっては複数の先生から)方が多いのが印象的でした。

めずらしく(?)、解剖図やアレクサンダーテクニークの概要についてのプリントを配るところからスタート。
説明のフキダシ付きで、とてもわかりやすい。このフキダシを見ながら、前回までのレッスン内容を思い返しました。
最近、解剖図を読むようになったおかげか、解剖学用語に少しついていけるようになったと思います。

順番に一人一人ワークしていきます。

アレクサンダーテクニークのレッスンで見ることは世界を受け取ること

僕のときは目からスタートしました。
印象的だったのは、「(近視の人は)レーザーのように視線を送りがち。そうではなくて、世界を受け取る。」という言葉。「世界を受け取る。」は、今までのレッスンでも何度か出てきた言葉ですが、忘れていました。

最近、職場のレクで卓球をすることが多いのですが、「球を見に行く」と失敗し、「球を呼び込む」と成功するのです。もしかしたら、視線の話に関係があるのかもしれません。(※僕は卓球素人です。)

これをドラマーとして応用するならば、「お客さんを受け取る」とか「会場を受け取る」とか「指揮者を」「他のメンバーを」「楽譜を」「楽器を」・・・様々なものが受け取れるようになるかもしれません。ドラマーは周りが楽器に囲まれているという性質上、その範囲内で意識が収まってしまいがちな気がします(僕だけ?)。かといって、視線をその範囲外に送ろうとすると、視線の先に身体が引きこまれてしまって、動作に無理が生じる。わざわざ迎えに行かなくても、来てくれるのだから、待っていれば良いのだと思いました。

はいはいえふたりで頭を押しあう遊びをアレクサンダーテクニークのレッスンでした

「はいはい歩きで頭の押し合い」では、相手の身体の長さも意識するところがユニークでした。頭と頭の接触だけでなくても、手を握ったときとか、はたまた接触していない離れた相手の身体も、自分の中に取り入れることができるのかなと思いました。これは、色々と実験できそうです。

そのレッスン時に、手の地面への着き方について、「最初から手の形をつくって着地するのではなくて・・・」というやり取りがあって、「これはスティックの持ち方だ!」と思いました。
ドラムの教本なんかにスティックの持ち方が書いてあるので、おもわず手の形を作ってから、そこにスティックを入れようとしてしまうのですが、そうでなくて、手があるがままの状態のまま、スティックを差込み、あとは刻々と変化するスティックと手の関係に合わせて、手の形が変わっていくというのが理想じゃないかなと思いました。

「寝転んだ状態で足の押し合い・・・インナーマッスル(腸腰筋)の話」は、正直よくわかりませんでした・・・。今、解剖図を見ながら位置を確かめていますが、こんな風に上下半身にまたがった筋肉もあることで、あらためて身体は全体でひとつなのだなと思いました。
深層については、もっと勉強します。(ダイエットや美容のためにも?)

今回は、実際にフットペダル(右足)や、ハイハットペダル(左足)を持ち込みました。これは、前回のグループレッスン時に、ベースの方へのレッスンの時、「アンプがあれば、より変化がわかりやすい。」という先生のコメントがあったので、実際の演奏時に近い状態のほうが変化がわかりやすいのかなと思ったのがきっかけです。
本当は、楽器実物で見ていただきたいのですが、「重い」「組み立てが大変」「うるさい」ということから、自粛しています・・・。

今回のアレクサンダーテクニークのレッスンは、正直、即効的な効果が得られなかった(気付けなかった?)というのが実感ですが、ヒントになりそうなことはかなり多くもらいました。

今回のアレクサンダーテクニークのレッスンで、特に印象に残ったのは「全身バネのような運動(←と言って良いのか?)」でした。スクワットに近い動きをしているのに、全然疲れない、自動で動いているような感じ。そして、足のエネルギーが上半身に伝わっていくような感じ。

「これはいけるかも?」と思い、イスに座って演奏しましたが、さっきまで実感のあった力の伝達が、伝わりきらなかった感じがしました。これを生かすには練習が必要なようです。

それから、身体を丸めるのに、短くする必要がないというのは発見でした。身体を丸めると、内側に沈んでいく感じがしていたので、それを回避することができると思いました。(外への意識を高めることができる。)

・・・。

アレクサンダーテクニークの個人レッスン

今回のアレクサンダーテクニークの個人レッスンでは、足への着地ということをテーマにしました。

足に体重をのせるということが、ドラムのフットワークの音量・音色・バランスに影響を与えると思うし、足にのることで、スティックワークに関しても、足や、体幹のサポートを得られるようになると思ったからです。

呼吸、気功、大腿骨、足の構造の話・・・。

膝と股関節で振り向いて、身体の重さを感じる・・・。
これをうまく使えば、左右にセッティングされたドラムやシンバルを、大音量で演奏できるようになりそうだと思いました。

足踏みしながら、立ったり座ったりしたときには、立ったときも座ったときも感覚がほとんど変わらず、「座っているのに立っているような感じとはこういうことか?」と考えたりしました。

また、骨を思うときに「マントルのこと」「海のこと」などのイマジネーションが有効に使えることを教えて頂き、人間の想像力というのは素晴らしい(時に素晴らしくない?)ものだなと思いました。

これまた、数々のヒントをもらいました。足が地面に着いていない感覚を覚えたときには、今日のことをやればよいのだなと思いました。

今回も色々と発見がありました。それを、毎日発見できるようになれば、どんなに素晴らしいことだと思います。

次回10月の開催をお待ちしております。

また、今回セッティングしていただいた、M・Yさん、ありがとうございました。

とりあえず、毎日バランスボードに乗ります。

AIさんの旅33路 目次

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公開日:2009年1月15日

2008年7月21~22日札幌にて開催した、アレクサンダーテクニーク第5回ワークショップに参加されたドラム奏者AIさんのご感想です。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

かわかみひろひこ先生の

7月21日 9:00~16;30 アレクサンダーテクニークのグループレッスン
7月22日 9:00~9:45 アレクサンダーテクニークの個人レッスン

を受けてきました。その時の感想を思いつくままに書きます。

アレクサンダーテクニークのグループレッスン

受講3回目ともなると大分要領がわかってきて、まず円に座ってトトロさんを渡しながらの自己紹介。レッスン経験の多い(人によっては複数の先生から)方が多いのが印象的でした。

めずらしく(?)、解剖図やアレクサンダーテクニークの概要についてのプリントを配るところからスタート。
説明のフキダシ付きで、とてもわかりやすい。このフキダシを見ながら、前回までのレッスン内容を思い返しました。
最近、解剖図を読むようになったおかげか、解剖学用語に少しついていけるようになったと思います。

順番に一人一人ワークしていきます。

アレクサンダーテクニークのレッスンで見ることは世界を受け取ること

僕のときは目からスタートしました。
印象的だったのは、「(近視の人は)レーザーのように視線を送りがち。そうではなくて、世界を受け取る。」という言葉。「世界を受け取る。」は、今までのレッスンでも何度か出てきた言葉ですが、忘れていました。

最近、職場のレクで卓球をすることが多いのですが、「球を見に行く」と失敗し、「球を呼び込む」と成功するのです。もしかしたら、視線の話に関係があるのかもしれません。(※僕は卓球素人です。)

これをドラマーとして応用するならば、「お客さんを受け取る」とか「会場を受け取る」とか「指揮者を」「他のメンバーを」「楽譜を」「楽器を」・・・様々なものが受け取れるようになるかもしれません。ドラマーは周りが楽器に囲まれているという性質上、その範囲内で意識が収まってしまいがちな気がします(僕だけ?)。かといって、視線をその範囲外に送ろうとすると、視線の先に身体が引きこまれてしまって、動作に無理が生じる。わざわざ迎えに行かなくても、来てくれるのだから、待っていれば良いのだと思いました。

はいはいえふたりで頭を押しあう遊びをアレクサンダーテクニークのレッスンでした

「はいはい歩きで頭の押し合い」では、相手の身体の長さも意識するところがユニークでした。頭と頭の接触だけでなくても、手を握ったときとか、はたまた接触していない離れた相手の身体も、自分の中に取り入れることができるのかなと思いました。これは、色々と実験できそうです。

そのレッスン時に、手の地面への着き方について、「最初から手の形をつくって着地するのではなくて・・・」というやり取りがあって、「これはスティックの持ち方だ!」と思いました。
ドラムの教本なんかにスティックの持ち方が書いてあるので、おもわず手の形を作ってから、そこにスティックを入れようとしてしまうのですが、そうでなくて、手があるがままの状態のまま、スティックを差込み、あとは刻々と変化するスティックと手の関係に合わせて、手の形が変わっていくというのが理想じゃないかなと思いました。

「寝転んだ状態で足の押し合い・・・インナーマッスル(腸腰筋)の話」は、正直よくわかりませんでした・・・。今、解剖図を見ながら位置を確かめていますが、こんな風に上下半身にまたがった筋肉もあることで、あらためて身体は全体でひとつなのだなと思いました。
深層については、もっと勉強します。(ダイエットや美容のためにも?)

今回は、実際にフットペダル(右足)や、ハイハットペダル(左足)を持ち込みました。これは、前回のグループレッスン時に、ベースの方へのレッスンの時、「アンプがあれば、より変化がわかりやすい。」という先生のコメントがあったので、実際の演奏時に近い状態のほうが変化がわかりやすいのかなと思ったのがきっかけです。
本当は、楽器実物で見ていただきたいのですが、「重い」「組み立てが大変」「うるさい」ということから、自粛しています・・・。

今回のアレクサンダーテクニークのレッスンは、正直、即効的な効果が得られなかった(気付けなかった?)というのが実感ですが、ヒントになりそうなことはかなり多くもらいました。

今回のアレクサンダーテクニークのレッスンで、特に印象に残ったのは「全身バネのような運動(←と言って良いのか?)」でした。スクワットに近い動きをしているのに、全然疲れない、自動で動いているような感じ。そして、足のエネルギーが上半身に伝わっていくような感じ。

「これはいけるかも?」と思い、イスに座って演奏しましたが、さっきまで実感のあった力の伝達が、伝わりきらなかった感じがしました。これを生かすには練習が必要なようです。

それから、身体を丸めるのに、短くする必要がないというのは発見でした。身体を丸めると、内側に沈んでいく感じがしていたので、それを回避することができると思いました。(外への意識を高めることができる。)

・・・。

アレクサンダーテクニークの個人レッスン

今回のアレクサンダーテクニークの個人レッスンでは、足への着地ということをテーマにしました。

足に体重をのせるということが、ドラムのフットワークの音量・音色・バランスに影響を与えると思うし、足にのることで、スティックワークに関しても、足や、体幹のサポートを得られるようになると思ったからです。

呼吸、気功、大腿骨、足の構造の話・・・。

膝と股関節で振り向いて、身体の重さを感じる・・・。
これをうまく使えば、左右にセッティングされたドラムやシンバルを、大音量で演奏できるようになりそうだと思いました。

足踏みしながら、立ったり座ったりしたときには、立ったときも座ったときも感覚がほとんど変わらず、「座っているのに立っているような感じとはこういうことか?」と考えたりしました。

また、骨を思うときに「マントルのこと」「海のこと」などのイマジネーションが有効に使えることを教えて頂き、人間の想像力というのは素晴らしい(時に素晴らしくない?)ものだなと思いました。

これまた、数々のヒントをもらいました。足が地面に着いていない感覚を覚えたときには、今日のことをやればよいのだなと思いました。

今回も色々と発見がありました。それを、毎日発見できるようになれば、どんなに素晴らしいことだと思います。

次回10月の開催をお待ちしております。

また、今回セッティングしていただいた、M・Yさん、ありがとうございました。

とりあえず、毎日バランスボードに乗ります。

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アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのレッスン
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ABOUT US
かわかみ ひろひこアレクサンダーテクニークの学校 代表
第3世代のアレクサンダーテクニーク教師。2003年より教えている。 依頼人である生徒さんへの共感力、課題改善のための活動の動きや言葉に対する観察力と分析力、適確な指示、丁寧なレッスンで定評がある。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』(ともにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)の著者。
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