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掲載日:2003年10月18日

執筆日:2003年10月14日

2003年9月中旬から10月初旬にかけて、5週間で10回の実習レッスンを受けてくださったH.M.さん(ドラム奏者)が感想を書いてくださいました。そのH.M.さんのご許可をいただきましたので、公開させていただきます。

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今回実習レッスンを受けてみて、最初に思ったことは、実際にレッスンを受けて本当に良かったということです。

私はもともとアレクサンダーテクニックやそれに似た部類の自己認識を高める技術や解剖学的な話に興味があったので、事前に予備知識がありました。

しかしレッスンを受けることで今まで日常生活では全く体験したことのない感覚を覚え、現実の体験が本に書かれた知識から想像していた感覚よりもはるかに次元の高い所にあることに驚きました。簡単に言えば、この世のほとんどの人が考えているよりも人間は楽に生きることができるということです。
これは幸いレッスンの初回から体験することができたため、同時に残りの9回のレッスンを受ける価値を見出すことができました。今まで自分に対してしていたことをしなくなるということ。

人間の複雑な筋肉や骨格に比べれば、レッスンで習った方法はいたって簡単だと私は思いました。自分の頭と背骨の関係性を正確な手順を踏むことで自分自身に働きかける。たったこれだけです。

それでもレッスン最初はかなり戸惑いました。この働きかけはヨガや太極拳のように複雑な動作をするわけでもなく、最近流行の呼吸法をするわけでもないのです。人体の正確な骨の位置や筋肉などを自分が把握して、ただ自分の中にそれがそこにあると思うだけでいいのです。

思うことは誰でもできることですし、骨格や人体の標本を目にすればそれが科学的に裏付けられたことであるために、生徒はアレクサンダーテクニックを信じることができます。

アレクサンダーテクニックの最も素晴らしい点は、全ての疑問が科学的に証明されることです。巷によくある奥義や極意、呼吸法といったブラックボックスのように、一部の人達だけが体現しうる代物ではないところです。

人間が本来持っている機能を解放することは、アレクサンダーテクニックを習うことで自然にできてしまうことなのでしょう。

ここで重要なのは「できてしまう」ということだと思います。自分自身の本来の姿、大きさに戻るということはとても繊細で難しい作業です。

しかしレッスンで教師の手助けを得ることで、それが繊細ではありますが簡単な作業になりました。そして自分のしようとしていた動き、つまり目的がそれまでの何十分の一の労力で達成できてしまいました。

この省エネルギーの感覚が「できてしまう」と錯覚してしまうことなのかもしれません。逆に今まで自分が自分自身のことをどれだけ虐めていたのかを考えると、想像を絶します。

実際私は5年前に椎間板ヘルニアを患いましたが、今考えてみれば、その原因とその後遺症と自分が思っていたものが、つまり自分自身にしていたことだったのです。おかげで今は少しでも腰が痛いと感じたときに、正しく痛みを回避することができます。そのうちこの少しの痛みもなくなるかと思うと嬉しく感じます。
自分が自分に何をしているかに気づくこと。科学の発達した今、自分のメカニズムをより深く知ることは現代人にとって重要なことだと思います。自分の体を大切にすることは、自分の心も大切にすることだとアレクサンダーテクニックは教えてくれます。

私は現在22歳ですが、それでも10年前から知っていれば良かったと思ったほどです。アレクサンダーテクニックを活用することで自分の体は必ず良い方向に向かうことがわかります。今日より明日の自分が快適だとわかっていれば、こんな希望は他にないのではないでしょうか。

H.M.

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