からだ」が固くて、活動中の「からだ」あるいは身体自由にならない、「からだ」が言うことを聞いてくれない、思い通りにならない、思い通りに動けない、動きが滑らかではない

あるいは

習い事や芸事の先生や師匠から、「からだ」が固いと言われたとき

あなたはどうしますか?

 

どうやらヨガとかストレッチとか柔軟体操や「からだ」をぶらぶらすることを始める人がかなりいらっしゃるようです。

 

しかし、芸事の師匠が求めているのは、関節可動範囲の広さでしょうか?

ダンスとか、ある種のスポーツだったら、それ”も”求められますよね。

 

でも、もっと大事なことがあります。動きの中で、「からだ」が自由にならないのは、

どこか関節技をかけている場合、

例えば、ダンス回転するときに、肩甲骨が下に内側にリード(ミス・リード)すると、関節技がかかります。

例えば、ヴァイオリンヴィオラ演奏アップ・ボウ上げ弓)のときに、肩甲骨が内側に動いたら、関節技がかかります。

そして、もうひうとつは、反対のお仕事をする筋肉(拮抗筋)まで緊張する場合です。

 

 

反対のお仕事をする筋肉(拮抗筋)まで緊張する場合というのは、分かりにくいかもしれません。

 

例えば、走るとき、太ももが一瞬上がります。このときお腹から脚に向かう筋肉が収縮(緊張)します。これは、活動に必要な緊張です。

そして、次の瞬間、お腹から脚に向かう筋肉の緊張は緩んで、背中側から脚に向かう筋肉が収縮(緊張)して、脚を後ろに蹴ります。これも、これは、活動に必要な緊張です。

 

 

ところが、もし後ろに脚を蹴るときに、お腹から脚に向かう筋肉が緊張していたら、どうなるでしょうか? 速く蹴れませんし、じゅうぶんに蹴ることはできません。

 

太ももが前に上がるとき、背中側から脚に向かう筋肉が緊張していたら、どうなるでしょう?

速く脚は持ち上がらないし、じゅうぶんに太ももは上がりません。

結果的に脚の動きは遅くなり、脚は重くなり、速く走ることができません。

 

このように反対方向のお仕事をする筋肉(拮抗筋)が収縮していると、動きは思い通りにいかず、「からだ」は重く、固くなるのです。この生理学上の拮抗筋同士の同時収縮(または共収縮)をアレクサンダー・テクニーク用語では”押し下げ”と呼んでいます。

 

自由に活動するためには、筋肉が必要に応じて、瞬間的に緊張したり、緩んだりする必要があります。

 

 

アレクサンダー・テクニークを使って活動をすると、動きの際の関節技や拮抗筋の同士の同時収縮(共収縮共縮)を防ぐことができるようになるのです。アレクサンダー・テクニークのインヒビションと伝統的な4つのディレクションは、そのための具体的な方法です。

 

もちろん、ヨガやストレッチやぶらぶらで、活動中の「からだ」の重さを改善される方もいらっしゃるでしょう。それは、多くの場合関節の可動域が広くなったためではなくて、結果的に私たち自身への気づきが深まって、拮抗筋同士の同時収縮が減ったためです。