変容の術ISBN:4883850072

原書名 THE ART OF CHANGING

著者 グレン・パーク

訳者 片桐ユズル・小山千栄

出版社 誠信書房 1999.11

 

第一部は、オーソドックスなアレクサンダー・テクニックのガイドとなっている。

他の著作物から引用している図解によって、アレクサンダーテクニークのHEAD DIRECITION「頭は前に上に」は、頭部の重心を背骨から、あるいは環椎後頭関節から”斜め前方上”に解放することだと分かる。

 

私はこの本を読んで、はじめてその事実を知った。それまで、2年半以上レッスンを受けており、教師養成コースに入ってから7ヶ月も経過していたのに、それまでだれもそのことを教えてくれなかった。

 

第二部は、アレクサンダー・テクニックを応用して、サイキック的な能力を開花 することへのガイド。サイキックやスピリチュアルに興味がある人には、面白いかも。

 

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「こんな本を書くのは変人に違いない」と思っていたが、たいへん良識的な方だった。

 

現著者のグレン・パークさんから直接お聞きしたところによると、彼女は知的障害のあるお子さんをお持ちで、彼に対する罪悪感をずっと持って生きてこられたそうだ。

 

それが、サイキックな、あるいはスピリチュアルな考え方と出会って、そのようにご自分自身を責めることから解放されたそうだ。

 

 

はじめてグレンさんとお会いしたのは京都で開催されたワークショップ。

オーラを見る実習があり、彼女と居ると、なんとなく見えてくるような。

私が黒板をバックに立ったときには、「よし、黄色だ」と念ずると、「黄色」とすぐに答えたのは、現在アレクサンダーテクニーク教師の常木香苗さんだった。

 

 

グレン・パークさんと最後にお会いしたのは、2008年。アイルランドのスパニッシュポイントで開催されたATIの年次総会の帰りに、途中までごいっしょした。

彼女はバスの運転手さんに「この紳士を必ず○○で下ろすように」と告げて、先に別の停留所で降りた。親切な方だ。

 

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翻訳本は、原著にない接続詞を補ったり、改行を付け加えていない。「そして」、「しかし」、「その結果」などの接続詞を補いながら読むkと尾をお勧めする。そして、文中の「つまり」は無視した方が意味が通りやすいところが多い。