ピーク・パフォーマンスに到達するために何が必要か?

アレクサンダー・テクニーク教師のひろひこ@(^-^)ノです。

今回のコラムは、すでにしばらくのあいだ私とレッスンをしてこられた方で、内臓ボディマッピング継続して実修している方のみを対象に書きます。

それ以外の方はお読みになっても益がないばかりか、有害かもしれません。なぜならば、当然の前提を今回は書かないからです。

 

では本文に入ります。

 

私たち自身が取り組んでいること、例えば音楽演奏スポーツダンス営業などのパフォーマンス最高点に到達するために何が必要なるのか?ということに思いを巡らされた経験はおそらくございますでしょう。

 

そのために最低限不可欠なのは私たち自身の全体(「こころ」=も、「からだ」=身体も、「霊性」も含まれる)を協調させて働かせることです。

 

しかし、それだけではまだ不十分です。

 

最高点に到達するためには、日常的な協調のさせ方とは異なった協調のさせ方が必要になります。基本は同じなのですが、より多くのエネルギーが必要になり、そのエネルギー最適方向付けが必要になりますので。

 

そのために必要なのは適度緊張感、これは疑うべくもありません

 

 

ではその背景にあるのは何か? ずっと思いを巡らせてきたのですが、それはある種の「不安」なのではないかと。武者震いの奥にあるような。

 

自分自身の経験に照らし合わせると、適度な不安があるときこそ、冴えてパフォーマンスがピークに到達するように思います、弱すぎてはだめで、かと言って強すぎてもいけないようです。

 

不安を押し殺すのではなくて、それを受け入れることが必要になります。

ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ここまで2010年03月23日 23:25ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)

不安について、もう少し書きます。

 

何かを事をなそうとするとき、理想が高ければ当然「不安」が出てきます。
これは全体に注意が行き届いている証拠でもあります。

 

その理想は、私たち自身に誠実である必要があります。なにが誠実かは人によって異なるでしょう。

 

 

私と内臓のボディマッピングをされたことがない方は、実際にどこにどのような内臓があるのか解剖図でご覧になって、ご自分の「からだ」と照応してみると、新しい発見があるかもしれません。

 

 

「不安」について1つ言えることは、アレクサンダー・テクニークでよく言われるフレーズ、
See if… 「もし○○と思ったら、どんなふうになるか見てみよう」というフレーズ。

トレーニング中に聞いたときは、そんな無責任な話はあるかい!って、憤りさへ感じたものですが、しかし今はそれしかないなと思います。私たちのだれも少し先の未来に何が起こるのか分かりません。ここでこの瞬間の時空を生きていれば分かるはずがありません。 

このように先に何が起こるか分からないことを「偶有性」というそうですが、この偶有性に満ちた世界で、私たち自身が決断して始める必要があります。そうでなければ何事も引き起こせません。

 

ちょっとした先の未来が分からなくて、しかもこれから大きな企てを、例えば舞台を務めることを始めようとすれば、不安を感じるのは当然。

 

その不安は私たち全体のシステムに注意を喚起します。言い換えると注意を喚起する心的エネルギーになります(「心的エネルギー」というのはアレクサンダー用語ではなくて、心理学用語です)。

 

内臓のコーディネーションがどうなっていようと、いずれにせよ「不安」が何かを指示すサインであることには違いないので、「取り除」いたり、「なかったことに」したりするのは、もったいないですね。

 

 

ちなみにかつてF.M.アレクサンダーは、「あらゆる感情筋緊張翻訳される」と言いました。もしかしたら彼の生徒で、ノーベル医学生理学賞を受賞したシェリントンのアドバイスもあったのかもしれません。最近の脳神経科学では、感情基本的な部分と「からだ」がリラックスしているか緊張しているのかどうかについてを合わせて、情動と呼んできます。

そして脳神経科学の仮説に、アントニオダマシオさんの提唱するソマティックマーカー仮説というのがあります。
情動には「からだ」を動かしたり呼吸に関わったりする骨格筋内臓ホルモン神経伝達物質によってコントロールされる内部環境体内環境)が大きな影響を与えるを言っています(その続きがさらに面白いのですが。。。)。
内臓からはホルモンや神経伝達物質が分泌されます。特に小腸は、量的にはもっとも神経伝達物質を分泌します。
私たちが学ぶアレクサンダー・テクニークは、骨格筋だけではなく内臓に働きかけることによって、情動ひいては感情にも大きく働きかけることのできるツールです。直接的ではなく、間接的に。
蛇足ながら。準備不足による不安はトピック本文の「不安」から除きます。そういう方は準備をきちんとしましょう。
もっとも人によっては準備が足りているのに、準備が足りないと思ってしまいます。そういう方にはアレクサンダー・テクニークのレッスンを受けられることと
内臓のボディマッピングのレッスンのレッスンを受けられることをお薦めします。
当然の前提を書いて行くと、文章が直截的ではなくなるので、今回は本文に書きませんでした。まだ書きもらしている当然の前提はあります。時間ができたら書きます。初出 2010年03月24日 15:53 06:51 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=51558071&comm_id=1240902
今回の再掲載に際し、本文を編集しました。

 

アレクサンダーテクニークのレッスンのスケジュールは、こちらに。

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ABOUT US
かわかみ ひろひこアレクサンダーテクニークの学校 代表
第3世代のアレクサンダーテクニーク教師。2003年より教えている。 依頼人である生徒さんへの共感力、課題改善のための活動の動きや言葉に対する観察力と分析力、適確な指示、丁寧なレッスンで定評がある。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』(ともにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)の著者。
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