さまざまな不調の原因となりうる現象。およびその解決方法としてのアレクサンダーテクニークについて

アレクサンダー・テクニークの教師のひろひこ@(^-^)ノです。

今回は、さまざまな不調の原因になりうることとその解決方法について書きます。

例えば、
ピアノを弾く方の演奏の音がつぶれたり、腕・肩・腰が痛くなったり、

管楽器奏者の楽器を持つ腕に違和感が生じたり、呼吸が大変だったり、

アロマセラピーのセッションをされる方の腕・肩・腰が痛くなったり、

舞台に立つ俳優さんの声が軽すぎたり(お腹から声が出なかったり)、

妊婦さんの「からだ」が重かったり、

赤ちゃんを抱っこするお母さんの腰が痛くなったり、肩が凝ったり

主婦がお料理したり、お皿を洗う時に、首や肩を腰を痛くなったり、

スポーツ愛好家の方の方や腰が痛くなったり、思うように動けなかったり。

そういうことって、けっこう起こることのようです。
その原因は、いったいなにでしょうか?
それを発見したのが<F.M.アレクサンダー(1869-1955)、アレクサンダー・テクニークの発見者です。

彼が見つけた様々な不調の原因の主なものおおよそ次のようなものでした。

なにかをしようとした瞬間に、自分自身を押し下げてしまう。
もう少し、詳しく言うと、

頭を背骨の方に押し付けたり、
背骨の椎間板を押しつぶすように背骨を下に押し下げたり
言葉を変えて表現すると
胸やお腹を必要以上にくぼませたり
腰などの背中側を斜め前方下につぶしたり、
腋の下を下に押しつぶしたり、
そして腰を斜め前方下につぶして、
その結果、股関節がつまり、
膝を内側にドロップさせ。
足のアーチをつぶす。
それを防ぐために、どうするのか。

まず何かをしようとするときにその活動に突進していくのをやめて、すこしだけ自分自身に時間を差し上げる(余裕を与える)。これをアレクサンダー・テクニークの用語でインヒビションをと言います。

そして、自分自身に以下のような方向(ディレクション)を与える
すなわち
首に自由になることを許してあげて、
それはどんなふうにふうにかというと、頭部の重心を環椎後頭関節との関係において、後ろに上に前に解放するように、
それがどんなふうにかというと、胴体の奥行きを斜め後方上に思い出しつつ、背中が長く、広くなるように
それがどんなふうにかというと、両膝が股関節と足首から前にそしてお互いが離れていくように。
すべてが同時にそして順番に
そして、○○ができるように。
文章にすると長ったらしく、まるで基地外沙汰ですが、実際に思う方向は非常に単純で、明瞭なものです。

レッスンにおいて、生徒さんたちは、この癖を予防する方法を教師の言葉と手を使って経験します。

そして日常で実践する。うまくいったこと、うまくいかなかったこと、新しい発見、疑問をジャーナルにして記録する。

そしてまたレッスンで、この癖を予防する方法を教師の言葉と手を使って経験します。

このプロセスを通じて、脳や神経の働きに変化が起こり、筋肉・骨格にも変化が起こり、私たちは、より自由に活動できるようになります。

首こり・肩こり・腰痛は、少しずつ解消していくでしょう。
楽器の音色は変わるでしょう。
ボディセラピストの方たちは、クライアントさんから「前より気持ちよくなった」といわれるでしょう
スポーツ愛好家の方は、動き始めのときの負荷が減って、より自由に動けるようになるでしょう。
主婦の方たちは、おうちの仕事が楽チンになるでしょう。
妊婦さんは「からだ」が軽くなるでしょう。

 

初出 2012年06月20日 20:40 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=70197278&comm_id=1240902

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ABOUT US
かわかみ ひろひこアレクサンダーテクニークの学校 代表
第3世代のアレクサンダーテクニーク教師。2003年より教えている。 依頼人である生徒さんへの共感力、課題改善のための活動の動きや言葉に対する観察力と分析力、適確な指示、丁寧なレッスンで定評がある。
『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなる からだ作りワークブック』、『実力が120%発揮できる!緊張しない からだ作りワークブック』(ともにヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)の著者。
アレクサンダーテクニーク教師かわかみひろひこのプロフィールの詳細